気象と数値計算
気象にかなり関わりだして、いまだよくわからないことが非常に多い。最も理解が届かないのが、例えば北半球の寒気の動きのような、全球レベルの気象の動きにある。この週末は寒気の核がオホーツク沿岸から沿海州あたりに降りてきて日本は寒波に覆われる数値予報がでているが、全体、なんでこうなるのだろうか。簡素なモデルで考えればたどり着けるのかもしれないが、何故こうなるか、は一続きの解析的理解でないとなかなか解らない。100年で2-3度気温が上がる地球温暖化が何故困るのか、今ひとつ迫力がないのは、これは変だ、という気象現象と、温暖化/CO2増加とが一続きの理解で繋がってこないからではなかろうか。解析的説明が難しいのであれば、スーパーコンピュターでなく個人のパソコンで気象の数値予測が繰り返し条件を変えて試せるようになれば、個人レベルでの納得の仕方が変わってくる様な気がする。
添付図は気象庁の数値計算による48時間後までの上層500hpまでの空気層の気温変化。大田原付近上空。2月3日の15時頃から急に気温が下がる予測になっている。
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コメント
良く考えて、すごいですね。
地球温暖化は太陽熱の流入(吸収と反射)と宇宙への熱放射のバランスみたいな、地球全体のマクロの問題と思うけど。
これと、毎日の気象変化のようなミクロ?とを結びつけるのはどだい無理と諦めて、考えるのを止めてしまっていますが。だから現実感が伴わないのかも知れない。
投稿: 省エネ | 2006年3月 3日 (金) 00時28分
地球温暖化はまだ色んな見方がありますが、CO2の人為的急増は明瞭です。
地球は保存系で、外部から加えられた変化を押さえようとする仕掛けになっていて、結局発生元である人類に都合の悪いことが及んでくることになる、CO2を物理的に下げさせられる、つまり地球に襲われる。この過程が気象の変化にでてくるはずだから、きっととらえられるのではないか、と思っていますが、そう簡単にはしっぽは掴めないのかもしれません。
投稿: sora | 2006年3月 3日 (金) 05時37分