意図的誤審
WBCの日米戦で審判明らかな誤審、意図的と思われる誤審があり、アメリカもこんなことまでやらないと勝てないのか、弱くなったものだ、と思うと同時に、戦前のチルデンの逸話を思い出した。テニスの話である。
以前ラジオで聴いた記憶を頼りにnetで探してみたら繋がってきた。
1921年のデビスカップ杯で、当時の最高峰の選手であったチルデンが日本の小柄な清水に追いつめられ、最後の清水のサーブがチルデンを破った、と誰 もが思った瞬間、審判がレット(ネットに触れた)と判定した、清水はこれに愕然とし、今までの勢いがみるみるなくなりついに敗北した、という話である。ところが戦後になり、当の審判が、この時チルデンが東洋人に敗れさるのをくい止めるのは自分しかないと思い意図的に誤審した、と告白した、更にこの一戦に、西洋人の東洋人に対する壁を感じた雰囲気がその後の戦争への導火線となっていった、というのである。出来過ぎた話しで、創作という話しもあるが、なんとなく、時代の空気を動かすのはそんなことかもしれない、と思ってしまう。
今回の誤審はこんな大げさな話ではないが、偏狭なアメリカ人の原感覚を見て、なにか哀れみを感じてしまった。
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