彩雲
彩雲を初めて見た。今日の1時前くらい、太陽を隠すような層積雲が出ていて、ここから太陽が出かかるころ、雲が緑や青や茶色っぽくなった。結構綺麗な色が出る。太陽が近いのであまり見ていると目がつぶれそうになる。(画像はうまく撮れなかったのでWikipediaより引用)
彩雲というと、これまで艦上偵察機の名前、としか意識していなくて、そういえば、これは光学現象だ、と改めて認識したのは このところ気象のMLに彩雲を見た、と情報が流されていたのがきっかけだ。そのつもりで空を見上げるようになって程なく見つけることが出来た。要するに見れていたのに、ただ見ていなかっただけにすぎない。最近こんなことが多い。
偵察機の彩雲は排気タービン付き高速機として有名で昭和18年5月に試作機が完成して終戦までに愛知県半田で400機位作られた。空力的にも優れていたといわれる。
近頃昭和と平成を読み替えると太平洋戦争中の時間の流れを追体験できることに気がついて、昭和18年(すなわち今年、平成18年)という時が身近に感じられる。18年4月には山本五十六がブーゲンビルで戦死、20年8月までよく戦争が続いたものだ、確かに長い戦争だ。白黒の重苦しいイメージがする。
重苦しい時代に 彩雲 というあでやかなカラフルな名前を与えた感覚に、何か人間的なものを感じてしまう。
空は63年たっても同じ空だ。
昼休みの小さな発見から時空が広がっていくのも不思議な気がしてきた。
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