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2006年4月27日 (木)

練習中の声はなにか人間的

Kmdr1_2   先週の土曜日の朝に五葉平付近で鳥の声を録りに行っていたら、どこかで聞いたようなピルルルと声がする。コマドリの節だが低くてヒンカラカラカラという輝きがない。割合と近いのだが姿が見えない。一応録ってみる、こういうときに限って録音始めるといい感じでは鳴いてくれない、でもメモ程度には録れる。翌日もいたらしく、五葉平にコマドリがいたよ、と次の日教えてもらった。やはりコマドリか。鳴き始めの季節は調子が出ないのだろうか、めずらしい。「komadr.wma」をダウンロード

録音した鳴き声をCDにおとしてクルマの中で流し浸るように聞いたりする時は、やはり、朗々と、あるいは華やかなさえずる声に限る、でも、練習中の声はなにか人間的で声をかけたくなる。華やかな時はもうすぐだよ、響けよ。

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2006年4月23日 (日)

現代資本主義のお手本

Lay ホリエモン事件はやや冷めてきたが、海の向こうではエンロン事件の裁判が進行中で、次々に事件で有名な登場人物が証言している。
ホリエモン事件とエンロン事件とは、やり口は似ているが、エンロンは遙かに深い。一時はエンロンには米国の最も優秀なMBA卒業生が毎年集まり、新たなビジネスを次々に創造していた。経済界でもその先進的な経営手法が大きく評価され、ケネス・レイ(写真)率いる経営陣は連続して賞をもらっていた。エンロンの株は有望で将来性があるとして多くの年金運用機関のような機関投資家がエンロンの株を買った。ところがエンロンは非常に巧妙に業績を粉飾していた。思うに会計手法で利益を少々変えられるというのは、引当金をどのくらいとるか、といったところから誰でも考えることだと思う。エンロンはバーチャルな取引の中で粉飾していた。
また、自社の株価を巧みに上げこれを資源とする経営手法をとっていた、ここのところはホリエモンと全く同じで、恐らくホリエモンが真似したと思われる。
バーチャルな取引に違和感を感じるのは事実だが、資本主義では利益を上げるためなら勿論バーチャルな取引手法は是認される。信用をいかに増やし、この信用をいかに現金に換えていくか、まだ値段が付けられないデリバティブのような取引にどうやって正当そうな値をつけるか(オプション価格の妥当な計算法を導いた人はノーベル経済賞をもらったし、自分でももうけている)、こういったことは価値あることとして認められている。更に、エンロンは規制緩和という一見先進的概念で政治家を動かし(或いは深く繋がり)固まっている業界を破壊しもっぱら自らの利益をはかった。エンロン事件を追っかけていくと日本での規制緩和を唱える人にも疑いの目を向けたくなる、本当は誰の利益のために唱えているのか。
バーチャルなことを利用して伸びているのが現代資本主義で、これに代わるシステムを人類は案出できないでいる。マスコミはホリエモンを叩き、お茶の間正義主義がはびこる。ルール内なら何をやっても良い、というのが基本的に自由主義経済ではないのか、たとえそれがルールの隙間をついていたにせよ。。

エンロン事件の異様さとそれが現代資本主義のお手本とされる経営から生じていることが、今日ただいまの社会の歪んだ立体構造の核心をついている。ホリエモン事件はそこにつながりを感じさせる点で、ひっかかりつづける事件のように思う。

いまだ問題が正面から捉えられていない。

再び思ってしまう、どこへ向かって流れているのか、行き着く先はどこなのだろうか。

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2006年4月18日 (火)

太陽の光が青い

Photo_5 黄砂が朝から空を覆っている。淀んでいてどこかで見た空だと思ったら、3月末に九州で見た空だ。

黄砂の時には青い太陽が見られる、というので期待して、夕方5時頃に仰ぎ見たら、ちょっと青かった。建物の壁に差し込む太陽の光が青いのが確かに解る。驚くばかりだ。

だれもが気がつかずに気にもせずに帰り支度をして日常をすごしているのも驚くばかりだ。

空では太陽そのものより周りのもやっている黄砂が青くなっている。写真(添付)でうまく撮れてないがなんとなく感じは出ている。昨日の夕方は白い太陽だったので写してみたら、そのほうが感じが出ていた、(でもミスして消してしまった)。

夕焼けが赤いのは粒子が細かいレイリー散乱で青が強く散乱し赤が残る、黄砂で太陽が白くなるのはミー散乱であり、ミー散乱は粒子が光の波長よりやや大きくて光が一様に散乱するので白くなる、というのだが、青くなるのはこの中間か、赤が強く散乱されて青だけ残るのか、とにかくミー散乱に近いのだろう。注意していればそのうちちょうどうまい大きさの粒子が飛んできて本当に青い太陽が見れることができるかもしれない。

世の中気をつけてみていると面白いことが沢山ある。

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2006年4月15日 (土)

尾翼がなんだか変で、白い

Inwsz 今日、日光光徳沼近くで、尾翼が白い大型の猛禽に出くわした、かなり近い。トビかと思って見ていたら尾翼がなんだか変で下面が白い、尾翼上面は端だけが白い、これはトビではない。急いで図鑑を引くと、イヌワシということになるが、まさか、と思ってしまう。映像を録る間もなく林の向こうに消えた。何だろう。やっぱりイヌワシ??

こんな時一人で見ていると見たことがない鳥には困ってしまう、映像が撮れなくて、まさか、と思う時には特にそうだ。絵に描いてみたが、かなり違う、うまく描けない。もっと精悍で動きがいい。

以前は鳥の知識が薄弱だったので、何とかしなくては、と思って野鳥の会や研究会に入って解る人と共に場数を踏むことに努めてきたがまだまだだ。

でも見たことのないことに出会うのは、何か流れゆく時間の流れに杭を打つような感じがして、はっとして、刺激的だ。

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2006年4月13日 (木)

ふりつもる花びら

Sakura

駐車場への角を曲がると

どきりとする

風もなくさくらがはらはらと落ちて

ふりつもる花びら

日本画そのままの、点描の重なりで積もる花びらがあかるく浮き上がる

3次元の風景に立体的に書き込まれたようなたたずまい

言葉が足りない

言葉にならない

写真でうまく現せない

絵に描かねば

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2006年4月10日 (月)

また風が強い

0604091_1 また風が強い。春の低気圧が去った後を直ぐに高気圧が追っかけて、その境目でまたしても風が強い。今年はこのパターンが目に付くけれども、こんなことが特異な気象ともいえないものの、今まで無かったことのような気がして何だか気味が悪い。(左上の図は昨日午前9時の500hpa等高線)

風が強いときは、おやというような鳥が目の前に現れる。昨日の朝、宇都宮郊外の道を走っているKumtk1 とキジ雄が頭上を横切る。エッと思うが危ないのでそのまま走りすぎる。今市の大谷川縁まで来ると今度はオオタカが結構低く旋回している、昔風の強い日にグライダーでサーマル旋回しながら流されていく様に似ていて思いだしてしまう、やることは鳥も人間でも同じ様なものか。
この日の目的地、今市北方の山地を歩いていると、今度は目の前上方にクマタカが飛び出す。声も出ずに肉眼で追いながらとにかくビデオに入れる。添付がその映像。
風が強いと、録音は絶望的だが、地形による上昇風を利用しやすくなるためか、猛禽なんかはむしろ出現しやすいようだ、ガストを乗りこなし、いかにも力強さを誇示している。グライダーで飛んだとき感じていた風の強い日の緊張感も、鳥もやはり同じなのだろう、また思い出してしまう。

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2006年4月 5日 (水)

うぐいす

「ugis.wma」をダウンロード 昨日の夕方、やっと家の近くの竹藪にうぐいすがきて鳴き始めた。例年より半月くらい遅いが、そのぶん、はじめからちゃんと鳴いている。ここでの初鳴きになるのだが、練習してこられては面白くない。例年の、たどたどしい鳴き声が春の初めにはふさわしい。今朝も朝早くから鳴いていて、いかにも春、という感じ。

添付は自宅庭で4月4日夕方録音したもの。

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2006年4月 1日 (土)

桜開花

Dsc03543_1   庭の桜が開花した。5輪咲けば開花宣言というので探してみたら5輪あった、本日がこの場所での開花となる。少々早い気がする。ハクレンもボケも咲いているしレンギョウは花盛りでウメはまだ蕾さえ残っている。一度に咲くと綺麗だ。オオイヌノフグリも見つけた。ヒサカキも一杯花を付けている。春Dsc03536だ。

早起きして日光の萩垣面あたりに野鳥の録音に出かけたらTさんとばったり遭遇。朝早いというのに。
じっとしていられなDsc03546い。春だ。

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