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2006年5月 8日 (月)

あらゆる無駄を切れないと生き残れない

Hand2 最近たまたま国内エアラインを利用する機会が増えて、思った、大手の正規料金で乗ったことがない。
エアラインの苦悩はアメリカにて顕著だ。アメリカの大手エアラインはここ5年ほど例外なく大赤字を出し経営苦況にある。その原因とされるのがロー コストエアラインとの熾烈な価格競争にある。ローコストエアラインは機種の1機種への統一から始まり、機体の待ち時間の短縮、要員コストの切り下げ、チケットのネット販売重視、機内サービスの低コスト化、燃料のオプション買い、運行を工夫してロードファクタ(客席の埋まり具合)をとにかく上げる、といった徹底した低コストに指向した経営を行い、安い運賃でも十分黒字でやっていけている。志気も高くお客の評価も高い運行で、急速にその勢力を拡大している。日本の航空業界はこのことをむろん熟知Haned1してローコストエアラインの台頭をなんとかかわそう、としているようにみえる。ローコストエアラインの整備にこのところマスコミの焦点が当たっているのは、だれかがマスコミに入れ知恵しているのではないか、と疑りたくなる、やや執拗な印象がある。既存エアラインと新たなローコストエアラインとの戦いはなかなか見応えがある。しかし最早航空輸送のローコスト化は避けられまい。
どんな手を使っても無駄を切れないと生き残れまい。あらゆる分野で多かれ少なかれ同じことが起こっている。
これでは息が詰まる、しかし、先を見るとこの向こうには合理的な無駄もビジネスとして利用される世界が広がり、管理された無駄・管理されたゆらぎに向かっているように思えてくる。
一体、これは 始まりの終わりなのか、それとも、終わりの始まり、それとも、永遠に続く?、(まさか、)と思う。

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