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2006年6月 7日 (水)

悪魔がやってくる

163 この間もそんな場面に遭遇したのだけれども、地球温暖化の議論は極論に走りやすく、聞いていて嫌になることが多い。多分、いわれている温暖化の説明が今までの地球の気候変動を必ずしも説明できないように思われ怪しいのではないか、という反面、人為的CO2の急上昇は明らかな事実でありこのまま放置しては必ず何かが起こるという苛立ちが他方にあり、そんなことになるのだろう。

要するに不完全な理論で政治が走っており、議論好きには格好の題材を提供する。
よく解らない異常気象の原因に祭り上げられたり、魔女狩り的雰囲気さえ出てくる。

少し前に2000年問題というのがあってかなりの騒ぎになったが何も起こらなかった、どこか似ている、きっと現代のそこはかとない不安を何かで象徴させたい、という心理が、悪魔がやってくる、この世の終わりがやってくる、という話を信じやすくしているのだろう。社会現象ととらえたほうが正しそうだ。2000年問題の時もほんとにそんなパニックが起こるのか、とは思うものの、起きないとは誰も証明できない、起きそうだ、リスクがある、とは容易にいえる。2000年問題は時が答えを出して明快だが、温暖化はそうはいかない。いつまでもこの議論が続くに違いない。誰も何も起こらないとは証明できない。
22世紀までこんな議論をしているのだろうか。

これは適当につきあって行くしかあるまい。少々気が滅入る。

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