ねじまきどり
ねじまきどり はコゲラのことだと思っている。ギー と鳴く。しかし住宅街にはいない。コゲラが本当にうちの庭の木の上でギーと鳴いたら、自分の周りの世界のネジが巻かれたと思うべきなんだろう。
村上春樹の世界はとても現実と思えないが時々もしかしてこれは何かの真実を描いているのではないかと思う時がある。カフカの世界は若い頃はとても現実と思えなかったが、今ではその描く内容の驚くべきリアリティはあのような小説の形を取るほか無かったのだと感じている。カフカは現実そのものを描こうとした様に思う。
村上春樹はとてもそんなこと考えているとは感じられないけれども、何処かにはその感覚が漂っている、それが魅力の元にあるような気がする。
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