平和な時がおだやかに流れゆく
紅葉を求めて那須へ向かってみた。予想通り雲が低く紅葉見物には今ひとつ。一番上の駐車場から見上げながら緩やかに上がっていく。ナナカマドやカエデの色がいい。灌木を抜けてガレ場に入ると山頂が雲間から時々見えてくる。低いツツジが山腹を所々染めてきれいだ。ここらが一番いい。登っていく時は目の前の斜面の紅葉に見とれるが下ってくる人はすたすた行ってしまう。足下が気になって顔を上げて振り返ることが出来ない。山は往復同じ道をたどる方が味わい深いように思う。行きに見えなかった物が帰りに見えてくる。時も違えば光も違う。
甲州街道を少し走って神代植物園に行ってみる。深大寺そばを食べ損ねて、時間つぶしにぶらぶらする。秋バラがすごい。
人は多いけれども人の楽しむ姿をぼんやり見ているのもまたよい。
都会の秋も捨てた物ではない。
平和な時がおだやかに流れゆく。
時々昭和と平成を読み替えてみる、戦争の時代の時の流れの追体験ができる。
昭和18年10月 神宮外苑、雨の学徒出陣壮行会。同月、連合国、ナポリ占領。
ここから20年8月までの負けいくさは長い。
平成20年8月には何が起こっているのだろうか。
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