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2006年11月30日 (木)

知りすぎないことも

Zzz1 もう12月になろうとしている。西の方から成層圏が高度を下げてきて、いかにも冬の到来の形になってきた。

2日ほど前に夜の8時ころ外に出ていたら、曇っているのだけれども、東の方の空が異様に明るい。なぜだか分からない、殆ど空の半面が明るい、東だから低緯度オーロラというわけでも無かろう、でも異様だった。天体現象なのか見当も付かない。

時々曇った夜でも空を見てみるべきだ、暗い夜空と思いこんでいると、知らない世界がそこに展開しているかもしれない。

知りすぎないことも、生きていることを面白くさせてくれるような気がする。

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2006年11月28日 (火)

デジタルな世界に毒されて

ゲーム業界が騒がしい。プレステの進む方向が美しい画像の中に入り込むことに向かっていてバーチャルな世界と現実世界の垣根が本当に低くなってきているようにみえる。怪しい雰囲気が更に強まったように思えてこのまま行くとSFのテレポートがバーチャルと現実の垣根を取り払って実現してしまうような気がする。
Wii Wiiの体験会なるものがあり、身内に関係者もいて、覗いてみることにしたら、違った世界だった。並んでいるついでに女性プロボクサーがWiiのボクシングを実演しているのを見ていたが、さすがにプロのシャドーボクシングは鋭く軽いし目つきも急に戦闘的になる。しかしここでも結局はバーチャルな世界で画面の中で相手を倒すことになる。
こんなことをやっていると、ある日デジタルな世界を捨て去って、見上げる空のすがすがしさを味わうことができるかもしれない。がらりと戸を開けると其処には荒れ果てた田畑が広がっている。
しかし、パソコンが手放せなくなって来ている今、ゲームのバーチャルはそこまで深刻ではないかな、しょせん遊びだ、パソコンの方が生活に食い込んでいるだけむしろ危ない。

それ以上に、個人情報流出を気にする余り、情報保護法への過剰対応で個人個人を切り離して民主主義の根幹を破壊しつつある今の社会の方がよほどデジタルな世界に毒されているのではないだろうか。個人情報の一握りの悪用者に徹底的に社会として立ち向かうことなく情報を出さないように逃げ回っている、思うつぼだ、逃げては終わりだ。

デジタルな世界は遊び楽しむ世界の方がよほどまともなように見えてくる。初日には買えなかったWiiをなんとか買ってこなくては。

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2006年11月25日 (土)

清新な秋が

数日前のことだ。いつものように通勤のクルマを走らせて角を曲がるとカラスだ。ハシブトガラスらしきカラスが5-6羽ログハウス展示場の電線にのっている、いままでここでは見たことがなかった風景だが今日は休日出勤だからこんなこともあるのか、とやり過ごしてもう一度角を曲がると向こうの空に転々と黒い物がとまっている、またカラスか、と思って、はっとする、これは変だあんなところに電線はない、もう一度よくみると熱気球だ、茂木で世界選手権大会が開かれているのがここまで飛んできたんだ。停まって数えると60機くらいが浮いている。これはすごい。
気になっていて今朝は休みなんで、早起きして茂木まで出かけた。快晴で風がない。絶好の気球日和だ。地上はたちまち気球の送風機とバーナーの音であふれ、次々にローンチしていく。頭上が気球で埋まる。先週のマガンではないが、数が揃うと壮観だ。落ち着いて見て堪能しては映像に落とす。慌てて写真やらビデオやら振り回さなくてもゆっくり動いてくれる、これはいい。
Kikyu 低い山と谷を越え僅かな風を読んで高度を変えてじりじり目標の地点に接近していくのが丘の上からみてとれる。競技も最終日でヒートアップしているに違いない、しかし、そんなことには関わりなくおだやかさに満ちた空気が流れていく。

帰り道晩秋の益子の里を気球を追いながら走る。こんな日は北関東の清新な秋が代え難いように思えてきて、さまようように走ってしまう。

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2006年11月21日 (火)

デジタルな小道具は捨て去って

伊豆沼まで走っていった。ものは無くすし、録音はまともに録れないし、ぼろぼろだったけれども、ともかく良かった。沸き上がるような鳴き声と羽音、これでもかこれでもかと頭上を飛び交い空を埋め尽くすマガン。日常では似た光景がない。いつまでこの感触が保持できるだろうか、写真やビデオや僅かに録れた音はどこか他人事のようで日常の中に埋没しそうで頼りない。見直したり聞き直したりすると却ってその時感じていたものが矮小化した映像や音にすりかえられていくような感覚に陥る。現実はその何万倍のスケールと荒々しさでかぶさってきていた。デジタルな小道具は捨て去ってひたすらひたるしかなかったのではないか、そんな気がしてくる。Photo

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2006年11月15日 (水)

今日から冬だ

Yukida 週末、霧降で雪に会った。
きりきりとした寒さではない、驚いてしまう。
今日から冬だ、と宣言されてしまった。

このくらいの寒さが楽しくていい。

街にもジョウビタキやらカワラヒワやら、ふっと現れて、なにやら明るい。

冬はやはりいい。

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2006年11月 8日 (水)

竜巻

北海道のサロマ湖の南で竜巻が起こった。極からたれてきた上空の寒気の先端付近のコアで起こっている。低層では発達中の低気圧が地上に強い平均の南風を吹き込んでいて、温度減率が大きくなって積乱雲が急速に発達したようだが、どうも低気圧の強風に崩Tatmk1 れ掛けた積乱雲から吹き出す冷たい風がぶつかって局地的に激しい前線が形成されたのがメカニズムのように思えて仕方がない。南からの強風が竜巻を生み出す大きな原因になっているように思える。宮崎で起こった竜巻も台風接近の強風下で発生している。米国の中南部で夏に頻発する竜巻とは少し発生に至る過程が違うように思える。

強風をもたらす低気圧には注意すべきだ、温暖化がどう、という問題ではなくて、目の前に起こることがいまそこにある危機なのだから。30年や40年くらいの極めて短い時間スケールで起こらなかったことが起こったからといって、何の驚きにもならない。せめて1000年に一度あるかないか、といわれれば別だけれども。異常気象という言葉もやめたほうがいいような気がしている、平均的な気象のばらつきを人間が把握し切れているとはとても思えない。数十年に1度起こるのは通常気象と思う。人間の寿命に地球の気候サイクルを合わせてみようとすることには無理がある。

人の力ではどうにも出来ない自然の活動が時々人間に宇宙で生命が生きのびていくことの頼りなさを知らしめてくれる。あたかも超越した存在がいるようで、少しは心強くなる。

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2006年11月 6日 (月)

時間をゴムのように引き伸ばしたくなる

久しぶりに国道16号を柏の先まで走っていった。恐れていたことだが、渋滞だ。一向に改善されない。千葉へ向かう道は難しい、北関東から行くと高速は使う意味がない。294号線が結局一番ましな道のようだ。箱庭のような雰囲気を感じる手賀沼はたいそうなにぎわいだった。時には人の集まっているところに出かけた方がいいかな、と思って出かけてみたがやはり疲れる。

秋はそろそSanjyuuろ下界まで下りてきて、日光の五葉平上でも紅葉が綺麗だ。光が動くと鮮や かさが浮き出てくる。ただ見ているだけでもあきない。ときおりカラ類が高い音色を発する。時間がゆるい。あわただしい生き方を何とか終わりにしたいと思っているけれども未だ何故か抜けられない。

極渦の中心が欧州側に寄っていると日本のあたりは寒気が下りて来て居座りやすい配置と教わった、まさに今がそうだ。そろそろ冬が近づいている、明日午後あたりから周期的に寒気が到来することになる、平年より暖かい日々はもう終わりだ。

この冬は何をして遊ぼうか。時々時間をゴムのように引き伸ばしたくなる、考えていけばそのうちきっとそんなことが出来るようになりそうに思えてくる。

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2006年11月 3日 (金)

パックス・アメリカーナの終焉がいつ

エアバスが苦境にある。A380の製造の混乱から内部の問題が一気に吹き出した。物理的な製造の独仏分業が成立していない部分があったようだ。ドイツ側のコンピュータ製図ソフトで設計計算した配線の長さが実は短かった、フランス側の設計ソフトが打ち出す配線長さに合っていA380なかった、というところに原因の多くが存するらしく、こんなことが原因なら修復は大変なことになる。フランス側はドイツから送られてきた配線用の束であるハーネスをほぐして何とか製造機に取り付けようとしている。気の遠くなるような作業だ。分業をやめてフランスに統一したいがドイツはA380製造のために既に大分投資していてそれは無理だと抵抗している。独仏間のすきま風をみてロシアのプーチンはこの機会とばかりにエアバスの親会社の株をロシア国営銀行に買い進ませている。

エアバスの受注残、いわゆるバックログは増え続けているがユーロ高でリストラをきっちりやらないとこの先利益が出てこない。ユーロ高は単純に米欧の政策金利の差によっている。3ー5年位前は米国は低金利政策をとっていてこの間欧州の金利より低い時期がしばらく続き、この結果ユーロはドルに対して上がり続けた、その後景気が過熱するのを回避するため米国は金利を上げ続けて、欧州の金利を追い抜き、インフレと景気過熱を回避したところでやっと上げ止まった。欧州も遅れて昨年末から金利を上げ始めてユーロは高値安定となった、当分ユーロ安になりそうにない。第一米国の経常収支の赤字は空前な額で今後はドル安とみるのが普通だ、ユーロ安のめは薄い。多分エアバスは為替レート差を考えると赤字受注をため込んでしまったのだろう。本腰を入れて人件費を圧縮しないと立ちゆかなくなろう。
ここへきて、エアバスの大株主だった英国のBAEは資金調達のため株を全部売却した、英国はリストラの攻撃を守る盾を失い、おびえている。

これは相当な事件だ。そんなことにはならないと思うが万一エアバスがリストラに失敗して衰退したらここでも米国の一極支配が起こる。変な世の中だ。国の2割が貧困層であるいびつな国アメリカがまた力を増す。このまま行くと本当に革命が(古い言葉!)アメリカで起こることになるかもしれない。パックス・アメリカーナの終焉がいつ訪れるのか。その後に広がる世界は更にぎすぎすした危ないものになるような気がして、それもしんどそうで、逆に、これだから人類は生き延びていけるのか、と思うと、少しは分かったような気になって、なにやら納得してしまう。でも、やっぱりうんざりだ。

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