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2006年12月19日 (火)

カルマン渦について気になっていたので

飛行機と鳥についての話を準備しているときカルマン渦について気になっていたので少し調べ直してみた。

カルマン渦は円柱周りに生成される層流剥離渦が上側と下側から交互に発生する現象で、乱流剥離では発生しない。ここまではいいのだが、気象で有名な済州島の下流に出来るカルマン渦は、レイノルズ数からはどう考えても乱流剥離だから発生しそうにない、しかし現象としては層流剥離渦のような渦がでてくる。これは渦粘性で説Karman_3明するということになっているという, そうだったんだ。

個々の乱流の渦はスケールの大きい流れにとっては相対的に小さなものとなり全体としては層流の粘性にも等しく働く、従って大きなスケールの剥離渦は層流剥離渦のような振る舞いをする、というのだが、お話としてはいいかもしれないがいまひとつしっくりこない。気体流れの基礎方程式は大きかろうが小さかろうがナビエストークス方程式なんだから。もうすこし調べてみた方がいい様だ。

やっぱり基礎的な現象の理解は相当腰を落ち着けないと届かない。まあ、銀河も渦なんだからスケールで現象が変わっていきそうなのはありそうなことなんだが。

今年はまだ綺麗なカルマン渦が済州島の下流に出来るほど強い冬型にはなっていない。写真は昨冬のものだ。今年の冬はエルニーニョが発生していて暖冬には違いなく、今年はうまく見ることが出来ないかもしれない。

しかし、出てるか気にする、これも楽しい冬のイベントだ、やはり冬はいい。

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コメント

こんにちわ。
小生もこのKarman vortex Street〈カルマン渦流〉に興味があり、多少悩まされています。残念なのは小生の専門外にあり、相談する人がいないことです。小生はダイカストの仕事をしています。この現象が金型の中で起こっているようで、対策法も門前の小僧並みの対処法も出来ました。カルマン著の”大空への挑戦”も読みました。なかなか面白い本です。

投稿: 山田 養司 | 2008年11月 1日 (土) 08時44分

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