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2007年1月31日 (水)

地球の表面という閉鎖系で生き延びる

Uso2 野鳥の掲示板を見ていたらアカウソの話題が出てきた、普通に見られるウソにもアカウソとタダのウソがいたんだ、ウソはウソだけだと思っていた。それでは、と今年撮った写真を見直したら確かにアカウソとただのウソがいた。
鳥をみていると種類が多い、昆虫ほどではないが多い。多いだけにめずらしい鳥を見たくなる、しかし普通に見られるカラ類でもずーと見ていると綺麗だし仕草も面白い。家の前のスズメでも鳴き方が微妙に違って面白いし冬はまるまるとしてきて暖かげだ。
Uso 珍しい鳥を追いかけるのもいいし個々の鳥でもそれはそれで十分興味を満足させる、深いところがある。鳥も必死に生きているのだけれども。

鳥インフルエンザの騒ぎが起こっている。渡り鳥が運んでいると疑われているらしい。鳥インフルエンザが騒がれる随分以前からインフルエンザは何故毎年型が変わるのかとの説明に中国で人と豚ととの間でうつし合ってそのうち強力なのが現れてこれを鳥が運ぶ、と解りやすい絵で示されていたように記憶している。

しかしこのところ起こっている宮崎と岡山の鳥インフルエンザが鳥の渡りで運ばれてきた、と聞かされると、少々解せない。特に宮崎は変で、西から来る渡り鳥であれば熊本や長崎や鹿児島を経てくることになり風上の県で1件も出ていないのはどう考えても理解が届かない。太平洋側から来たと考える方がまだ素直だが東から渡ってくる鳥はまずいない。岡山も解らないが単純なルートではなさそうだ。以前は山口、大分、京都で発生した。場所が今回のと近いだけに国内の何処かに潜伏していてそれがぽこぽこと出てくるように見える。

それにしてもニワトリが突然大量死する映像はどこか恐竜が絶滅した風景とはこんな風かと想像させる、こんなことを地球はいつも経験してきたのだろうか。やはり地球の表面という閉鎖系で生き延びていくのは並大抵のことではなさそうだ。

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2007年1月27日 (土)

このまま毎年暖冬になるとはとても思えないのだけれども

今年は本当に暖冬だ。エルニーニョが出ているのが直接的原因と言われてKaionn いるが、そもそも何でエルニーニョの原因となる赤道付近の貿易風の弱まりがおこっているのか、西太平洋の気圧(代表的にはオーストラリアのダーウインの気圧)が高くて東太平洋の気圧(代表的にはタヒチの気圧)が低くなるのが原因だがそれ以上はよくわからない。今年はペルー沖も海水温が高いが西側に当たるニューギニア沖だってそれ以上に海水温が高い、こちらはエルニーニョのせいでもなかろう。地球温暖化というのが簡単な説明になるがそればかりでもないように思える。地球の熱収支に温暖化ガスが重要な役割をするのは解るがCO2ばかりでなく水蒸気も重要な温暖化ガスだ。こちらのコントロールはあきらめてCO2だけをターゲットにしているのもなんとなく納得しにくい。政治的なあるいは感覚的な議論でなく科学的説明がきちんとなされる必要があるように思える。

久しぶりにハンタマにゲレンデスキーにいった。暖冬で雪が少ないというのHuntr ならハンタマなんかが混みそうな気がしていたが、そんなことはなかった。もはや年1になっているゲレンデスキーだが、トップから下まで一気に普通に滑れていい運動になる、長くやれるスポーツだこれは。すいていると休みなく滑って疲れてしまう。
ゲレンデ板に飽きてきたのでテレマークスキーの練習をやってみたがこれは難しい。とてもスイスイと滑れなくて情けなくなる。いまから踵が固定できなくてその上柔らかい靴のテレマークを学ぶのはもう無理なのかな、と思えてしまう。山ですべり下りるにはやはりディアミール+山板+固い靴が合ってるような気がする。なんとか軽いセットがあればいいだけなんだが。

去年は平年以下の寒い冬だったからこのまま毎年暖冬になるとはとても思えないのだけれども、冬の遊びは出来る内にやれるだけやっておかねばという気がしてくる、いつまでやれるか。

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2007年1月25日 (木)

貴重な何かがまた一つ失われ

蒲谷鶴彦氏が亡くなられた。貴重な何かがまた一つ失われた。とても純粋な方だったIrurib_1。日本の野鳥の録音の歴史をすべて作ってこられた人だった。

業績が立派とかそういいう次元ではなくて、とても言い表せない、今の世には存在しようのない、何か貴重な風を持っておられた様に思う。

お目にかかれて2回も講演も聴かせていただき 少しはお話もできたことは大変幸運だったと思えてくる。

ご冥福をお祈りするばかりだ。

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2007年1月21日 (日)

予報が外れて

気象予報士となって時々後ろめたい気持ちになる時がある、予報が外れて実害が及ぶ時0121a_1だ。今週日曜に,少し離れた山に鳥見に行く予定だったのだが、今週はじめの気象庁の予測計算と米国NOAAの予測計算 の双方から、日曜日雨で荒れる確率高し土曜ならOK、との予測を流して、土曜に変更された、勿論都合がつかない人が出てきた。ところが週後半になって日曜は晴れそうな予測計算に突然変わった、こんなことは滅多にない、週はじめの気象庁の計算の解は初期値を変えたアンサンブル評価でも安定していて信頼が置けそうに見えていたのに、である。もはや時既に遅しでそのまま土曜日に鳥見に出かけた。この日は予想通り薄0121b_2 日で,お目当てのヒレンジャクこそ出なかったもののオオマシコ他色々鳥も出てまずまずだったのだが、問題の日曜日はなんと気持ちの良い晴天となった。日が変更になって行けなくなった人には申し訳ない。勿論、予測の数値計算を自分でやっているわけではないので責任は背負いきれないのだが何とも後味が悪い。
恐らく、北からの寒気の張り出しが不安定で一方今年の冬は南の海洋の温度が高く南北の気温の差が大きくて解が不安定になりやすいのが原因だろうがそれにしてもやや不可解だ。

しかしそう愚痴ばかりも言っていられない。10年前にはここまでインターネットで色々な情報が個人に得られる時代になるとは思っていなかった、10年後には今の気象庁の使っているスパコンが個人の机上のパソコンの能力に負けるくらいになり、又、リアルタイムの観測データも手軽に入手できるようになるのではないだろうか、その時初めてまともな自分なりの予測が立てられるように思う。その日がくるまでなんとか知識を磨いて予測を続けるしかないのだろう、逃げないように正面から向かって。

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あと100年たってもまだまだだと誰かが言ってそうな

室内用赤外線コントロールのラジコンというのが最近売られていると知ってEarosoara 早速取り寄せてみた。タカラトミーのエアロソアラBird Wingという、3.5gの、まあ おもちゃだ。機体搭載のコンデンサーに乾電池から充電して電動モータでプロペラを回して飛行する、これに赤外線リモコンをあてて操縦する、というもので、パワーコントロールとラダーコントロールができる。風が全くなければ屋外でも勿論とばせる。室内で飛ばすには3m3m高さ2mの部屋なら可能とうたっているがどうももっと天井が高い部屋が適しているようだ。充電終わってフルパワーで上昇させてゆっくり下ろしていくようにすると長く飛ばせられるみたいだが、2mの天井ではすぐ当たってしまう。部屋の中で一人で投げて直ぐコントロール始めるのも忙しくてなかなか慣れてこないが、とにかくよく作ったものだと思う。この分ではこれをもう少し性能を上げて自動制御にすれば、超小型のMAVとなってしまう。小さい物は飛び安いというのが2乗3乗法則にのる自然界の摂理だが、人工物でも軽く小さく出来るようになってきて やっと小さい物ほど飛びやすい、というところにさしかかってきたようだ。もう一つか二つ技術のブレークがあれば世の中に蝶やハエや蜂のような人工の飛行物体が充満する時代が来るように思える。

つい最近ワンセグ付きカーナビを買ってしまった、こちらも小型軽量で、メモリーにはSDカードを使っている。サンヨーのミニゴリラ(NV-M15DT)と称80nvsd10dt するものでごく最近出てきた物らしいが、安い(5.5万円@オートバックス)のもあって、エイッと衝動買いしてしまった。ワンセグは赤城山の山中でも良く写るし、ナビゲーションもちゃんとやってくれる。ともかくある種のストレスは和らげられる。確か1990年頃のモーターショーで突然カーコンポ各社がGPSカーナビの試作品を出してきたと記憶するがその時にはGPSは最先進の軍事宇宙ベースの技術で、クルマに積むとは殆ど冗談のように感じていて、まさか直ぐにこれほどまでに広まるとは思ってもみなかった。

1965年にインテルのムーアによって提唱された有名なムーアの法則――18ヶ月で半導体の集積度は2倍になる――は未だに成立していて、これに従って人工物のマイクロ化高性能化が着々と進んでいるようにみえる。いつになったらムーアの法則が、もうできない、というところまで来るのだろうか。バイオテクノロジーと混然一体となるところまで突き進むに違いない。こんなに進んでいくものなら、頑張って150まででも生きていきたいものだと思ってしまう。

エアロソアラだってしばらく飛ばしていると、飛行時間も短いし単純だし もういいか、という気がしてくる、ミニゴリラだって、良く知っている近くの道順は、何でこんな回りくどい道順を指示してくるのだろうもっとよく考えなさいと言いたくなる、技術はまだまだだ、あと100年たってもまだまだだと誰かが言ってそうな気がする、そうでないと面白くない。

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2007年1月15日 (月)

40年をどう過ごしてきたのだろうか

アリース・コルトレーンが亡くなったとニュースの隅でみつけて、ジョン・コルトレーンが亡くなった時のことを思い出してしまった。もう40年くらい前になるが、ちょっとしたインパクトがあった。その数年前に、来日コンサートを聞きPhoto_1 に行ったときの印象が強くて、ここまま進んでいくとどこまで行ってしまうのだろうか、聴いている側と演奏している側が切り離されている、伝わってこないのが奇妙に感動的なコンサートだった。

渋谷に垂らされていた、巨星堕つ、の垂れ幕でそれと知った。死ぬしかなかったのか、と妙に納得してしまったことを思い出す、勿論自殺ではなく病に倒れたのだが、アバンギャルドといえる演奏の革新がもう無理なところまで進んでしまっていたように感じていた。ともかく異国の人の死がかなり身近に感じられた。緩やかに渋谷のジャズ喫茶に入ったらどこもコルトレーンばかりかけているよ、と声がした、勿論そこもだったけれども。

アリース・コルトレーンはパラパラとしたピアノだったとしか覚えていない、40年をどう過ごしてきたのだろうか。

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2007年1月12日 (金)

時はどうしようもなく流れ行き

中国と台湾の空軍力のミリタリーバランスが崩れつつある。以前は中国は旧ソ連のMig15,17,19,21といった旧式戦闘機を数多く揃えてとにかく数で勝負の世界だった。これに対して台湾はかなり新式の米国製戦闘機や国内開発の戦闘機を揃え質的に高い戦力を維持していた、空軍力だけでは台湾がやや勝っているようにも見えた。しかし近年中国は着々と新式戦闘機を揃えつつある。Su27,Su30の数が増えてきている。おまけに中国産の新式戦闘機J-10も実戦配備され始めたJ10 (これはイスラエルのLavi戦闘機を下敷きにイスラエルとの接触の上に開発されたといわれる、確かによく似ている,添付写真)。質的にも台湾と同じになってきてこれでは数の優位を合わせるとバランスが崩れてきたことになる。米国は中国への武器輸出禁止を同盟国に守らせようとやっきになっている、しかしもう手遅れになりつつあるようだ。以前いわれた説は北京オリンピックまでは何も起こらない、直後がきなくさい、というものだったがどうだろう、台湾はいつの日か中国に取り込まれることは避けられない様にも見える。なるべく穏やかに願いたい、どんな形であれ衝撃は日本に及ぶ。

マックノート彗星というのが来ているらしい、マイナス等級とい070104_comet_evening_02 うから何とか見なくては、と思ってはいるが、日没直後、西の空、地平線ギリギリで13日までというから、西には山もあるし日暮れには雲もでる、なによりもう遅い、手遅れの様だ。もう少し話題になって早く気が付いていれば4-5日前は夜明け前の東の空に見えたらしいから見れたかもしれない、知るのが遅すぎた。

天体現象は流星にしろ彗星にしろ晴れなくてはしかたがないし、なかなかタイミングが合わない。

時はどうしようもなく流れ行き、浮かんで漂うのが関の山の様に思えてなさけないのだけれども、船遊びのようで、眺めているだけでも面白い。

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2007年1月 7日 (日)

なんとかすり抜けるようにして生きていく他ない

年末年始に、東北道、東名、名神、中国・山陽道、九州道、と走ってみて、色々感じることあり面白かった。クルマは、少しずつ地方ごとに走り方が違Rootgif う。山陽、九州ではなんといっても軽自動車の走りっぷりがすごい。背の高い軽が曲がりくねった高速を120kmくらいで飛ばして行く、これは危ない。ニッサンから売られている軽が飛ばしているのが目に付くのはいかにも普通車から乗り換えた風情だ、普通車と同じように走りたがっている。西ほど軽自動車愛好者が増えるのはクルマに対する価値観が少し違って別のことにお金を回しているような気がする。

高速を長く走っていると事故現場にしばしば遭遇する。驚くばかりだ。これではいつかは巻き込まれてしまう、と言う気がしてくる。一番生々しかったのは昨夜の、旅の最後で遭遇した東北道の栃木インター付近の多重事故だ。10台くらいが道の両側につぶれていて、起こって間がないようで交通整理も1人の警官がやっているだけ、道路には破片が散らばっている。事故渋滞の後方でまた追突事故が発生したらしく反対側の車線をパトカーが急行している、渋滞を抜けて北関東自動車道に入ったら今度は極めつけの濃霧だ。これは本当に危ない、こちらはクルマが殆ど居なくてなんとかノロノロ走って行けたが、東北道の鹿沼―栃木間では案の定この時間追突事故がまた発生していた。ともかく事故をすり抜けるようにして帰り着いた。

高速を走っていて、教科書通りの車間距離を開けようものなら後ろからはせっつかれ間には3台は入られる。距離を半分にしても1台は必ず入ってくる。これではどこで追突事故が起こっても不思議ではない。愛知から静岡にかけての東名は特に危ない。岡崎インター付近では行きに事故渋滞にあったが、翌日にも同じところで起こっていて、ここらにくると皆乱暴になるのかと思えるほどだ。

日本は島国だからこんな走り方になってしまうような気がしている、アメリカでも、本土ではゆったりと走る感じがあるが、ハワイではまるで日本と同じように車間を詰めて飛ばす。何かありそうだ。人間本来の習性がここにあるとすると容易にはなくなるまい。なんとかすり抜けるようにして生きていく他ない、クルマで走り回ることはとても止められそうになくて。

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2007年1月 3日 (水)

九州へクルマを走らせたついでに天草から船で出水まで足をのばし鶴を見Izmtur2 てきた。何故かたんぼの狭い範囲に密集して土をついばんでいる。この日はマナヅル、ナベヅル合わせて11500羽くらい来ているという。世界に住むナベヅルの殆どとマナヅルの1/3がこの地に来るというのだからそのくらいいてもおかしくない。マナヅルが一番鶴らしい姿をしている。
伊豆沼のマガンは空を埋めて圧倒されたが、ここのツルはひたすら地面をついばむばかりで伊豆沼ほどには圧倒されない、Mnazr 人の手で保護されているのを感じてしまうせいもある、でもとにかく数が多い。密集地以外にもあたりのたんぼに散らばっている。ねぐらは更に狭い水を張った休耕田で、全部がここに集まるというからねぐら入りはかなりの見ものと思われるが先を急ぐのでとても夜までは居られない。
しばらく見ていると ここには5羽しかきていないというクロヅルも1羽見つけることができて めずらしもの発見鳥見 も一応満足できた(下の写真の中央の、体は灰色だがのどが黒いツル)。でも感動があまりない。とにかく何かを残さねばとまたまたデKurdr_1 ジタルな機器にすがるように一心に取り込む、やはりここから抜けられない。
正月で観光バスが繰り出しているしクルマも数珠つなぎでとにかく人が多い。風が強いのと見物人が多いのとで録音はまともに録れないが映像はまあ撮れる、いいとしよう。

暗くなって、Uターン渋滞が始まった高速に難渋しながらやっと福岡までたどりつく、5日でもう2000キロも走っている、今年はどんな年になるのだろうか、また足りない時間の隙間を探しながら過ごしていくのだろうか。

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