今より少しはましな制御方法を人類はそのうち考えつくことになるのではなかろうか
以前撮ったカモメの写真を見直していたら、正月に九州で写した中に小翼羽が出かけているのが見つかった。とまる寸前に翼上面の流れの剥離を制御するために飛び出してくるといわれている。生き延びるためには意のままに流れを制御することが必要なのだろう。
金属の価格が異様なほどに値上がりして、おかしなことが色々起こっている。マスコミの報道を見ているとまずは中国が需要の根本にあるというのだが、必ずしもそうとは思えない。一時は中国が大量に輸入していたが例えば鉄は今では中国内の製造量が急増して中国は輸出国になっている。中国得意のデフレの輸出が鉄で始まっているように見える。
金属の値上がりはどう見ても投機としか思えない。一番解りやすいのが金の価格とそのほかの金属の価格の推移か極めてよく似ていることにある。例えば金とアルミの需給が同じ関係になるとはとても思えないが価格は同じ様に動く、明らかに実需ではない、投機だ。巨額の資金がうごめいていてこれが商品市場に流れ込んでいるとしか思えない。中国やインドの需要が増えそうだとみて商品市場で投機的買いが進んできているのではないか。巨額の資金の元はオイルマネーと年金の積立金が極めて怪しい。そうだとするとこの情勢の行き着くところはどこなんだろう。オイルマネーは積もるばかりだ、年金資金は払い出しが増えていくかもしれないが退職金の形の個人投資資金はベビーブーマーのリタイヤで世界的に膨らんでくる。いつまでたってもバブルと大暴落を繰り返しそうに思えてくる。
経済の動きは、蝶のひとふりで市場が暴落するという些細な初期値の変動が結果の大きな変動をもたらす複雑系で、正確な予測は数学的にはかなり困難らしいが、今より少しはましな制御方法を人類はそのうち考えつくことになるのではなかろうか、そうでなければとても生き延びれないように思える。しかし、それまではこんな騒ぎがずーと続くに違いない。
しかし、人の営みの渦とは隔絶して、こんなこととは全くかかわりなくひたすら地球は太陽を正確に巡り続け、銀河はその美しい渦をゆるやかに回転させていく。
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