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2007年4月11日 (水)

アメリア・イアハート

最近ふとアメリア・イアハートの名前をニュースの隅で見つけて、まだ捜し続けているのかと半ばあきれて、昔買ったアメリアにちなんで出されたPlainsong  "IN SEARCH OF AMELIA EARHART"なぞというレコードのほこりを払ったりもして少し調べなおしてみた。

Ameliapic アメリア・イアハート(エアハルト)というと航空機に興味のある人なら一度は聞いた名前と思う、戦前に世界一周飛行を行っている途中で太平洋上で行方不明になった米国の女流飛行家だ。飛行家、というのがいい。なりたくてもなかなかなれるものではない、今の時代にはもう絶滅したのかもしれない。エアラインのパイロットでもないし戦闘機のパイロットでもない、しかしプロフェッショナルな冒険に挑みうるパイロットとの響きがある、グライダーのようなスポーツ航空ともまた違う。その女流飛行家のイアハートの消息を今も追及している人たちが大勢いる。
1937年、悪化する国際状況下、米国西海岸を離陸して東回りで世界一周中、ニューギニアから太平洋横断に入ったイアハートは南太平洋で消息を絶つ。日本軍に捕まった、との説が割合広く信じられていたように思うが日本側には記録が一切無い、どうもそうではないらしい。燃料切れで不時着水して亡くなった、というのが一番ありそうに思える。しかし最近新たな資料――到着予定のハウランド島で待っていた若いAPのアルバイト記者の日記――が発見され、通信内容が記されていて、機体は殆ど目的地付近に到達していたとみられること、また着陸後しばらくの間、短波でディストレスコールとされる発信を行い米国のアマチュア無線愛好の複数の(当時の)若者がこれを聞いていたと証言していること、から、無人島に不時着してしばらくは生存していたとする可能性が高まってきている。この夏に米国のNPOが捜索船を出すらしい、これがニュースとして短く報道された。

イアハートはリンドバークより早く、単独ではないが大西洋横断飛行を果たし、更にリンドバークの後初の女性単独大西洋横断飛行に成功した。その後、ハワイーカルフォルニアの初の単独飛行にも成功して女性の地位向上にも大きな役割を果たしたといわれる。アメリカの英雄の一人といえる。
心の平和を与える代償として人生が要求するのは、勇気である   という言葉も残している。

こんなことを調べているとまた飛行することに対して心が動くのを感じる。飛び上がると別にロマンも何もないのだが離れていると時々戻りたくなる。そこに何があるのだろうか。幻想だけが人を動かしうるのかもしれない。

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