春は忙しくて
旗川沿いのナノハナを久しぶりに見に行った。土手を越えると満開で黄色に溢れた河原が現出していた。一面に香りが漂っている。雲雀が思わぬ時に道からとびたち、カイツブリの声がかすかに流れてくる。のんびりしている。カントウタンポポが群落を作っていて、ベニシジミがひらひら飛び回ってもいる。キジも道に突然出てきたり、背中の青い中型の鳥が潅木から飛び去ったり、春らしく、鳥も忙しい。
渡良瀬川支流の旗川は小さい川でやぶのある河原が残って
いる、が、護岸工事も行われていて次第に姿を変えつつある。ここも時間の問題か。
帰りには太平山麓の大山寺のいわしだれざくらにも寄ってみる、散り始めているがまだ間に合った。
春は桜を巡ってめでるのが楽しいのだけれども、そればかりではない、ナノハナに埋もれるのも、アカヤシオに心を躍らせるのも、やらなければならないようにせきたてられて、疲れてくる、けだるくなってくる。春は忙しいけれど、眺めながらぼんやり過ごす日々のほうが似つかわしいのかもしれない。そうはいっても、動けなくなるまで動き回るのはまだやめられそうにない。
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