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2007年6月21日 (木)

梅雨

Hp500 梅雨はどうしてしまったのだろうか、少なくとも関東地方はちっとも梅雨らしくない、蒸し暑いばかりだ。

高層の気象の配置をみると、いやらしいのは千島付近の低圧部だ。カットオフ状態で先週からあまり動かない、これではオホーツク高気圧も張り出しようがないというものだ。それに加えて梅雨の特徴のチベット高気圧が今ひとつ張り出しが弱い。中国華南の海岸あたりまできておわりになっていて、この先に北から降りてきたカットオフローがはまり込んでしまって湿った南風を関西以西に送り続けている。関西以西は典型Hp200的梅雨とは言いにくいがとにかく雨が降っていて梅雨らしい。千島あたりの高層低気圧がいい加減弱まってくれば関東も梅雨らしくなってくるだろうがしばらくは消えそうにない。

一方赤道付近はラニーニャになり西太平洋の水温はやや上が りそうだったがこの2-3日これも弱まっている、どうも今年は焦点ボケだ。台風もまだ2つしかできていない。南の高気圧であるサブハイが強いというより北から吸い上げられて南風が吹いている感じだ。こんな調子ではこの先雨も少なく関東は水が心配だ。節水を呼びかけるべきなのだろが、そこまでの動きにもなっていない。まあ北関東は扇状地特有の湧き水が多くて適当に雷雨もきそうでそれほど深刻なことはなさそうだが南関東はそうはいくまい、高みの見物のようで申し訳ないところが少々あるが。

雨は降らなくとも空中の水分が増えてきて不快指数が高い日が続くようになってきた。不快指数( temperature-humidity index )は米国の気象庁で考案されたらしく、本来、華氏の乾湿計の乾球と湿球の温度を足してこれに0.4をかけて、更にレベルが80で全員不快になるように15を足して上下を調整したもののようだ。70以上から不快と感じ始める領域となる。日本の気象庁はこの方法では風の要素の不快に及ぼす影響が入っていないとして現在は採用していない。感じとしてはおかしくないので、使っても良さそうだが、あまり科学的でないということか。

参考に、℃(t)と湿度(RH)%から近似計算するには
不快指数= 0.81*t + 0.01*RH*( 0.99*t - 14.3 ) + 46.3 が使えるらしい。

今年の梅雨がまじめでないかどうかは別にして確実に夏らしい日は近づいている。夏は北海道へ遊びに行くことにしよう、暑いときは我慢せずに涼しいところへ逃げるのが温暖化時代の生き残れる知恵と、勝手に思い込んで遊びの口実にすることにしている。温暖化もまた楽し。

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