北関東の雷雨
生暖かい南風がさっと北風に変わって積乱雲の冷気プールからなだれをうって冷たい風が押し寄せる、気圧がふっと上がってくる、一拍おいて真っ黒な雲からばらばらと大粒の雨が落ちかかる。雨の強さが波を打ちながら増してくると、頭の上でごろごろと雷音がとどろく。教科書に載せたいくらいの見事な雷雨だ。寒冷低気圧がこんなに降りてくるのもめずらしい気がする。2階に上がってしばし雷見物を楽しむ。台風と同じでどこかワクワクするところがある。
ほんの500mくらいの先の田んぼに落ちたと思ったらパチッという音に続いて家のすぐ右手にバリバリと落ちてあたりは停電した。かなり近い。東電がすばやく給電を切り換えたのか停電は程なく回復した、どうやら我が家は被害はない。
以前、雷の小枝が飛んできて家中の電気製品がダメージを受けちょっとした損害を蒙ったことがあった、とりわけ給湯ボイラーが壊れて風呂に入れなくなったのが痛かった、それ以来雷が来そうなときにはこまめにボイラーのコンセントを抜いている、もちろん主な家電のコンセントも抜いている、そんな訳で今回も何事もなく雷をやり過ごせた。ここでは雹は降らなかったが結構大きな雹が降った地区もあったらしい。雹でもかって車庫の屋根を穴だらけにされたこともあり、今は丈夫な屋根に変わっている。色々と知恵がついてくると雷も楽しめる。
全国放送で宇都宮110mmの時間雨量と盛んに報じている。このくらいの降りは年に数回はきていた記憶があり、ちょっと騒ぎすぎ、と思う。でもレーダー観測にしろ110mmはすごい。宇都宮アメダスの10分ごとの時間当たり換算雨量でもピークは63mmでこの値も相当なものだ。このくらい降ると気持ちがいい。
庭のさつきが次々と花を開き、しぼませていく。春は急ぎ足で下手へ去りゆき、夏がその角まで近づく。北関東の夏も楽しみが多い。
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