アカショウビンが鮮やかで
6月末から7月頭にアカショウビンの姿をみることなんて殆ど無理とは思いつつ飯豊山のふもとの奥胎内に出かけた。コノハズクも鳴いているらしい。高度は400m位でそう高くないが山が深い。生き物の勢いがある。ダムが3つも連なるが、地形から雨が降りやすそうで作りすぎという気もしない。宇都宮からは4-5時間くらいの場所に当たる。
福島潟でオオヨシキリ、コヨシキリなんぞを堪能して、夕方に奥胎内ヒュッテに到着、さっそくアカショウビンの姿を求めて歩く。道は舗装路で雨が降っても足元は全く心配がない。ここらがポイントらしいというところでしばらく待っていると山側からピロロロロ、ピロロロロと来た。声の来るほうになんとなく向くと突然鮮やかな、あまりに鮮やかなダイダイ色という か朱色というか、絵で見たとおりのアカショウビンが緩やかに飛び出して道の上空を横切り谷側の暗い林に消えた。息を呑んだ。5mくらいの距離だったろうか。ふさふさしている朱色の羽根が印象的だ。双眼鏡で消えた方向を追うが全く見つからない。あんな派手な鳥が見つからないわけがないと思うが身を隠すのがうまい。写真にもビデオにも撮りようがない、が、眼に焼きついた。
暗くなって雨は相変わらず切れ切れに降りかかるが闇の中からブッポソーとなくコノハズクの声が絶え間なく流れてくる。いい森だ。
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