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2007年9月12日 (水)

北極海の昇温が異様に高いのが

気象の話を聴きにまた東京まででかけた。

以前から北極海の昇温が異様に高いのが気になっていたが少し解った気がした。海洋研究開発機構で北極海の調査にかかりきりの方が話してくれた話が印象に残った。

北極の気温が上がり続けている、その原因は、何かの拍子で夏場一旦氷が薄くなり始めると今度はこれSeaice4aを補うように冬場にできる氷の量が多くなって凍るときに放出する熱量が増え冬場昇温する、また夏場の開氷面が一旦増え始めると海面が吸収する太陽熱が増えて温度も上がり開氷面 が更に増大する、氷が小さくなって動きやすくなり北極海から大西洋に流れ出す氷の量が増えて更に開氷面が増える、という繰り返しで加速度的に進行する、ということのようで、平均気温の温室効果ガスによる上昇とは別のメカニズムで上昇しているようだ。人類が頑張ってCO2の増大を抑えてもしばらくは北極の氷の減少は止まらないことになる。ちょっと拍子抜けだ。

北極の氷は2mくらいの厚さで基本的に浮いている氷で解けても海面の高さは変わらない。マスメディアの、氷が解けて島が沈む、だから温暖化は困る、という訴えはいかにも浅はかで信頼性が無い、南極は温暖化しても雪が増えて却って水面が下がるという計算もあるようだ。温暖化して本当に困るのは何なのかをはっきりさせなければ実は空騒ぎなのかもしれないと思ってしまう。暑くなるだけなら慣れてくるだろう。感性に訴えていく話が多すぎる。

気候の変化を真摯に受け止めるのは大事なことだがどうにも過激になりやすいし政治くさい話がつきまとう。とにかく事実を確かめてクールに付き合っていくしかない。

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