秋の夜長は
秋のクリヤーな夜空に14夜の月が浮いている。日本の月探査機があそこにいるのかと 思うとちょっと複雑な感じもしてくる、しかしいい月だ。。
郵便といえばとにかくダイレクトメールが多いがたまには読みでのあるものもある。住宅のお客様サービスで送ってくる冊子に最近脳の話が出ていた。AIで脳とことばの研究をした黒川伊保子さんという方のエッセイだ。年をとって脳が老化して衰退するという考え方は違っていて、脳は年とともに進化し続ける、成熟してもっとも頭が良くなるのは53歳―65歳 というのである。単純記憶は減退しても全体がバランスよく働き洞察力が優れこのころが人生最強の脳になるという。ほんとうかいな、と思ってしまうが、自分に心地よい話はどうしてもフムフムと頭に入ってしまう。そういわれればそのような気もする、多角的考え方はこのあたりが得意のように思える。勿論個体差はありそっちの方が大きいようにも思えるが、物忘れはあっても肝心なことは覚えている、どうでもよいことは忘れて考えがまとまりやすくなる。全体の俯瞰はなんだか見やすいように思える。
こんな話はちょっとばかり元気が出る。考え方一つで見えてくる世界が変わってくる様で面白い。
このごろエッと思わされたことに出くわしたのは、血液型と性格の関係を本当のことといまだに信じている人がいることだった。こんな話は疑似科学として社会心理学的には面白いところもあるが科学的根拠は無論無い、世界的にこんなことが言われているのは極東エリアくらいだ。女性雑誌が売れなくなると血液型の話を載せる、こうすると売り上げが上がる、といわれていた、マスメディアが視聴率稼ぎや売り上げ稼ぎで安易に流す典型ないい加減な話だ。この手の話をみると人間的弱さを感じる、人を何かの枠に入れて理解して安心する、枠の社会の一端をみてしまう。枠を捨てると見方が変わる。人が人を理解することはたやすいことではない、でも正面からそのものを理解しなくては、といつも思う。
成熟脳の話も、枠の社会も、何か関係がありそうな気がして引っかかっていた。気持ちが変わると見方が変わる、見方が変わると気持ちも変わる、ということか、どっちでもいい。
秋の夜長はこんなことをつらつら考えてしまう、長い時間をゆったり使えるようで何か楽しい。
| 固定リンク
コメント