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2007年10月16日 (火)

霧降の霧が

Tenkiz 秋の空は変わりやすい、読みにくい。

晴れるはずの日曜日に日光霧降のリフトで上がって行ったら、第4リフトで雲底に突っ込んだ。雲底が1600m位となれば平地の湿数(=気温―露点)は簡易計算では10を越えるわけで、平地なら晴れ、ということになるのだが雲が張り付く山では霧になる。霧降一帯はゆるい南東の風だった、この風が吹くといかにも山の斜面を駆け上がっていく形になり雲ができる。特にこの日は前夜が思ったほどには冷え込まず結露が殆ど無く混合比(即ち大気単位重量当たりの水分重量)が下がってくれなかった、朝になると麓からの吹上で湿り気のある空気が上がっていき、これに上空にゆっくり入ってきた寒気とが混ざって簡単に1130large 露点に達して中腹に雲を貼り付けてしまった。奥日光の方は東からの吹上が一旦いろは坂でせき止められるので戦場ヶ原あたりは雲の中に漬かってしまうことにはなかなかならない。この日の低い雲も衛星写真をよーく見ると中禅寺湖の東側、すなわち霧降のあたりに雲がたまっていて動かない様子が見えてくる。ゆるい南東風では霧降は山腹での霧に要注意ということになる。天気図からは晴れて当然なのだが東/南風の吹く状態では霧降の山腹ではとても晴れとはいえない天気となる。これを入れて予報として見通すのはまだ力量不足だったかもしれない、でも段々解ってきた。

山腹は時折霧が晴れて錦の紅葉を見せてくれた、霧がかかる風景もまた悪くない、鳥もウグイスなんぞはコメツツジの潅木にもぐってぐぜった声を出している、これも面白い。
霧でも紅葉しかかる木の葉でももぐりこんだ鳥でも伝わってくるものに満ちた秋はひたっているだけで十分な気がする。

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