デジカメ画像が消えて
久し振りに使ったコンパクトデジカメのCFカードからパソコンに画像を取り込もうとしたら突然CFカードの全部の画像が消えてしまった。カードをカメラに入れなおすと フォーマッ トしますか、と聞いてくる。メモリーのヘッダーが壊れたのかもしれない。ともかく一瞬のうちに中味が消えてしまった。CFカードから以前パソコンにダウンロードしていた数枚はかろうじて生き残った、しかし、めったに会わない人たちにあった写真や風景や少し前まで見ていたスナップが一切なくなってしまった。こんなことはあることだとは聞いていたが体験するとわが身を疑うほどだ。どうやら、USBカードリーダーに問題があるようにみえる、今回CFカードでははじめて使ったものだ。
フィルムカメラではこんなことはあり得ない、とにかくネガが残れば火事でもない限り消えてしまうことはない。デジタルも良し悪しだ。
こんなにスッパリ消えてしまうと、自分の記憶さえ逃げていってしまったような感じがして、もはやそのことがあったことなのかどうかさえ、怪しげな気がしてくる。
しかし、しばらくたつと、もうどうでもよくなる、あっても、なくても、今には及んでいない、消えたところで、結局何も変わらない、内的な存在はもともと怪しげなものだ。記憶から去り記録から去れば無かったことと同じだ。
こうやってやはりその瞬間瞬間を生きていくしかないとまた悟らされてしまう。時々デジタルな機器はこうして世界の本質を輪切りにしてさらして見せてくれる。ナノに迫りつつあるデジタルの世界は哲学の領域をカバーしつつある様に思えてならない。
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