モグラが
この冬は何か変な感じがする、庭のシャクナゲの蕾が今にも咲きそうに膨らんでいるし、 モグラの活躍が今頃活発になって、庭の芝生は次第に無残なありさまになりつつある。小さい花壇のあたりに住んでいたのがなんかの拍子に芝生の所に迷い込んでしまったようだ。芝生の少し下は固い瓦礫がごろごろした層でモグラにはとてもきつい層になっている。みみずばれのようなモグラ塚を作りながら浅いところを這い回っているようだ。モグラ撃退を何とか、と思って、音で追い払う仕掛けを買ってきて打ち込んでみる、確かに仕掛けからは離れるように動くがいなくなりはしない、かえって活発に動いて被害がひどくなる。においに敏感らしいというので蚊取り線香で新しいモグラ塚あたりからいぶってみると何と蚊取り線香をくわえていってしまったようだ、蚊取り線香は気に入ったにおいなのだろう。アズマモグラらしい、以前地上でひっくり返って死んでいるのがいた。ともかく我が家の庭に大分前から住んでいることは間違いない。普通は春に動き回るのが12月だ。もしかしたら天変地異のまえぶれか、と思ってしまうが、それにしては間抜けな動きだ、こんな動きでは天変地異からは逃げ切れない。
いやがるにおいというのも売っていたのでこれも新しいモグラ塚のあたりに入れる。どうなるか。食べ続けなければいけないという生き物らしいので、ミミズがいるとも思えない芝生の下を這い回っていたのではその内餓死してしまいそうだ。それもかわいそうだ。なんとか元の花壇の地下深くあたりにいて冬はおとなしくしていてくれれば平和なのだが。生きるものとはモグラでも共存していきたい。
冬は冬らしくメリハリをつけてやってきた。でもどこかに甘さのある冬のような気がしている。12月の空は緩やかに転がって、もう今年も終わろうとしている。
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