寒さと北極振動
なんだか随分寒くなった。今朝の宇都宮は通勤の時に-4℃だ、旭川近くの江丹別では -33度Cにもなった、すごい。なんで寒さが続くのか、こう寒いのは北半球全体の動きだろう と、一番怪しい北極振動をみてみた。北極振動とは北極上空の気圧の振動が中緯度では逆相となり北極が高気圧側になると中緯度は平均的に低気圧側となり寒気が吹き出してきて日本付近は寒くなる、という仕掛けである。このとき極周りのジェット気流(極渦)も弱まっている、というより極渦が弱まって極の上空の低気圧が弱まるから冷気が噴出す、とも説明される。指標としてプラスが極渦が強くて北極の低気圧が強くなることを表す指標が使われる。これでみると確かに
元旦から昨日までは指標はマイナスで寒い日本に対応している、が、予想ではこれから指標はプラスに転じ寒さも終わりに来ることが示されている。といっても地球規模の平均的動きでローカルにはまだ日曜までは寒さ が続きそうだ。北極海の氷の状況を見ていると、欧州側のバレンツ海では暖流が流れ込む影響で結氷がなくアラスカ側に結氷域が広がっている、これは毎年のことなのだが、とにかく一面の氷となると宇宙への放射で結氷域の気温は下がりっぱなしとなり特に寒い地域はシベリアからカナダ
北米に縦型の帯のように伸びることになる。シベリア側の帯が振動で延びてきて日本に及ぶ、という感じだ。
寒い冬は季節のメリハリがあって悪くない。適当に切り上げてくれる自然のやさしさをも感じてしまう。地球温暖化も 長い長い振動のひとつかもしれない。
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