巡り合わせが
近頃は金星が夜明けの空にキラリと十字の光を放つ。少しかけているような気がするが目のせいか。2月2日ころは木星と重なって見えるはずだ。地球、金星、木星が3次元空間で殆ど完全に一直線に並ぶのだがそれでどうした、といえば、どうでもない、めったにない必然的な巡りあわせなだけだ。
航空関係のニュースをぱらぱら見ていたら、マン島が航空機の機体の登録を独自に始める、というのが目について気になった。日本でいうJAナンバーのことだが、Mナンバーで マン島に登録できるようにするらしい。機体の登録はICAOの規定に則って発行されるものだが、そもそもマン島というのは独立国?と思ってしまう。マン島というとホンダが世界にデビューしたマン島レースくらいしか知らない。イギリスの小島だったような気がして少し調べてみたら、広範な自治権をもつ英国政府の保護領とある、外交・防衛は英国に委託しているものの、政府があり法律や税制が独自に機能しお札も独自のものを発行していて国の形を保っている、ちょっとした驚きを感じてしまう。議会は1000年の歴史を持ち現存する世界最古の民主主義の国というから、むかしの都市国家の生き残りのような気がしてくる。相続税や贈与税は存在せず法人税も一定の条件で免除される、金融機関が多く進出しているらしい。カリブ海の小国のような役割の気もするがはるかに優雅な国にみえる。船舶の登録には200年の歴史があり航空機にもこれを拡大したい、ということのようだ。
国という形も色々な形が許される、言葉のあやではない。最近の機能不全に陥りつつある日本の政治の支配を見ていると日本という島国は国の形から全てを見直さなくてはならない時期に巡り合せているのではないか、そんな気がしてくる。
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