カササギ
カササギというと、ずっと以前は、見たことは無いものの名前もよく聞くしどこにでもいるような鳥だとばかり思っていた。なんかの拍子に鳥の図鑑の記述で、日本ではなんと佐賀県の一部にしかいない鳥だと知って少々驚いた記憶がある。
正月休みに九州に行って博多湾の今津干潟あたりをぶらぶらしていたら走っている車の目の前の地面 にカササギが現れて道端の黄色い実を食べ始めた。かなり近くでも逃げもしない、人里に慣れているようだ。カラスの仲間といってもきれいだ。秀吉の朝鮮出兵の時に朝鮮から持ってきたといわれているから歴史的に見ればこの辺りにいるのは自然だ。なにしろ朝鮮出兵の拠点だった名護屋城は近くだ。オナガの黒いのかな、と思っていたらダークブルーだ。しぐさがどこかオーストラリアで見たMagpieと似ている様な気もする。でもこちらの方が尾が長くて色もきれいでかっこいい。
ロッシーニの歌劇に泥棒カササギというのがあって、カササギが銀のスプーンを盗み出す話が軸になっているらしいが、見る限りとてもそんなことをしでかすような風情は無い。尾羽がちょっと重そうで軽快感は今ひとつだ。鳴きもせず無心に実を食べていて録音はできなかったが、泥棒カササギの曲の方もまだ聴いたことが無い、なにかの縁かもしれない、探して聞いてみよう。と、思って早速図書館からCDを借り出して聞いてみると序曲は有名なメロディーだった、ニュース映画で英国王室の車が出てくるときにかかっていたりする曲のような気がする。ちょっと格式を感じる曲で 泥棒カササギの名前にはそぐわない。
それにしても400年もの間住み着いていたのに生息域が広がらないのは不思議だ。オナガに負けてしまうのだろうか、争いに弱い鳥かもしれない。
今津干潟の方は、別にめずらしい鳥もなく、マガモやヒドリガモやセグロカモメがのんびりしている。正月らしい。
今年はどんな年になるのだろうか。
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コメント
本年もよろしくお願いします。
今年一年、大きな気象災害があまり起きない
ことを願ってやみません☆
投稿: 星の金貨 | 2008年1月12日 (土) 22時09分
はじめまして。
今日、札幌の東区のスーパーで、この写真と同じ鳥を見ました。調べていてこちらにたどり着きました。
すごく珍しくてびっくりしたので、何という鳥かわかって感動しました。
投稿: きょう | 2009年2月 9日 (月) 20時27分