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2008年2月23日 (土)

パソコンが死んで

Sotecのパソコンが死んでしばらくほっていたが、大分邪魔になってきたので遂に捨てることにした。ディスクトップパソコンを普通に捨てるとなると、リサイクル料やら引き取り料やらで1万円近くかかる、馬鹿にならない。なんとかならないか、とnetで探していると無料か安く引き取るというところがいくつかある。多分中古品として扱って輸出するのだろう、廃棄しなければリサイクル料はいらないはずだ。電話してみると、宇都宮では引き取り費用が2500円位かかるという、リサイクル料より大分安いので話を決めて、日を置いて引き取りにきてもらうが埼玉ナンバーで、わざわざきたようだ。それでも利益が上がるのだからいい商売なのだろう。データが出回ると危ないのでハードディスクとメモリーは了解のもと外しておいた。記憶ではIDEのハードディスクをUSBで別のパソコンにつなぐ接続器が売られたはずだ、そのうち入手して読めれば無駄が無いと思ってやはりしばらくほっていた。思い出して、何とかしなくてはと、やはりnetで探してみると以前売られていたモデルがバージョンアップして少し高くなったものが見つかった。送料込みで3000円強くらいなのでまあいいか、と取り寄せてみる。上海問屋というところで扱っているEG-SATA56という製品だ。接続できるハードの種類が増えている。とEg にかく死んだパソコンからはずしたIDE内臓ハードディスクを説明書にしたがってつないで、今使っているノートパソコンのUSBにつないで見る。認識に少し時間がかかったがスレーブとして使っていた健全な方のハードディスクは問題なく読める。外付けハードディスクとして十分使える。少しもうけたような気がする。マスターとして使っていた傷ついた方のハードディスクも試しにつないで見ると、一応認識して読みにかかるが途中で動かなくなる、これは少し危ない。もう止めた方がいい。しかし多少傷ついたハードディスクの個別の回復は、危険をうまく回避しながらやろうと思えばこうやって出来るのかなという感じがする。少し知恵が増えた。
健全な方が調子よく動いて、気になっていた記録がとりだせるのでとにかく一安心してちょっと気をよくした、やってみるものだ。

それにしても、あまりに簡単に読める。パソコンのセキュリティなんかは破ろうと思えばいくらでもやり方はあるという気になってしまう、思えば危ない時代になってきた。

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2008年2月22日 (金)

衛星が撃墜されて

Eisei アメリカがイージス艦発射のSM3でスパイ衛星を撃ち落したと聞いて、ミサイル防衛システムは軌道のきまった衛星を撃ち落すなどは朝飯前だな、と思ってしまう。勿論日本で調達しているSM3でも能力は同じだから同じことが出来るのだろう。ミサイル防衛システムが宇宙を舞台にした兵器であることがはからずも知れ渡った感じがする。野島崎沖でのイージス艦が漁船を避けようともせずぶつかったというのは、起こりそうな気もする、何しろ宇宙でも戦える恐ろしく強力な兵器だ、こちょこちょ小船を回避する気にならないということではないか。

中国が昨年1月に行った衛星迎撃実験は衛星の高度も高くデブリのばら撒かれ方も多く、アメリカもやったからこれで帳消し、という訳にはいかないなかろう、あれはひどい。

中国のロケットといえば銭学森(Tsien Hsue-shen)という中国人は宇宙ロケットの分野でつとに有名だ。2007年の米エヴィエーションウイーク誌の今年の人に選ばれた。1955年、米軍のミサイル戦略の中枢にいた銭は赤狩りで中国へ追放される。誰のための赤狩りか、全くおかしな事件だ。身一つで帰国したがミサイル開発のノウハウはぎっしりつまっていた。なにしろ捕虜となったナチスドイツのフォンブラウンを尋問もしたというからロケットの歴史の中の人物だ、あのフォン・カルマンの信頼も厚く、遷音速の圧力変換法則—カルマン・チェンの変換式も作った、教科書に名が残っている人だ。彼が中国のミサイル開発を指揮していったといわれていて中国宇宙開発の父と呼ぶべきと誌も書いている。ところがこの記述にかみついた人がいる、同じく中国人で米国の誘導ミサイルのはじまりから米国のICBMの誘導装置の開発手順・機器開発をシステマティックに確立、以降殆どの戦略ミサイル・宇宙ロケットの誘導部分を創り続けた周文俊(Wen Tsing Chow)のほうがもっと本質的にすごい、こちらの方が父にふさわしい、銭学森は政治的な振る舞いで中国の宇宙開発の発展を阻害すらしたのではないか、というのである。本当のところは解らないが米国での軍事技術への中国人の貢献を改めて感じる。中国が宇宙開発を済々と進められるのも納得できる。やはり人だ。どんな人でも優秀な能力を集めていく米国の社会は強かったしいまでもそうかもしれない。
国境という壁は早晩なくさねばならない、また思ってしまう。

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2008年2月20日 (水)

雪の奥日光

冬型が強まっている日 雪の奥日光へ鳥見に出かけた。
小雪が降る、湯川のアオシギはいる、が巧みに隠れては飛び回り落ち着いて見れない、ちょっと人声が高いか、でも見られるだけいい。カワガラスは相変わらず忙しく川面を飛行し、マガモはのんびり川下りをしては浅いYukawa 川底をうまく使って歩くようにして上ってくる、見ていて何かおかしい。冬でも少なくない生き物を支えられるだけの力がこの川にはあるようだ。
泉門池までくると今年はカモの種類が多い、マガモやカルガモのほかにコガモもいる、ヨシガモ との声あり、ヨシガモってどんなカモだったっけ、と記憶がおぼろになる、何回か羽田沼なんかで見た記憶があるのだが、図鑑も置いてきてしまった、カモは見ないとすぐ忘れる、しかしなんとなくインパクトが弱いような気がするのは何故だろう、どこかに、なんだカモか、という気持ちがあるからだろうか、可哀想な気もする。
今年はスノーシュー隊が多い、昼時の泉門池はテーブルの場所取り状態だ。雪の日光も静かなところではなくなったようだ。

ゴーという音とともに一陣の風が吹き抜ける、どこかの斜面で雪崩が起きたのだろうか。
雪はセンチメンタリズムも思わぬ混雑も構わず独自の世界で動き回る。

雪の山は奥日光の楽なコースでも自然がもいつもより力を増してそばにいるようで刺激的だ。

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2008年2月17日 (日)

晴れた日には

空気がからからに乾いている、晴れた日には永遠が見えるという言葉がある、昼の空はそうは行かない、しかし晴れた夜空を見上げれば殆ど永遠がそこにある、確かに。

前の知事が立候補した時には、進行中だった県庁の立替を見直す、と、事実上の建設凍結をうたい文句のひとつにして当選した。が当選すると今更止めることが出来ないようなことを言い出して結局建設はすすめられ、この正月にとにかく完成した、どうみても公約違反だ、情けない男を知事にしてしまったものだ、が、まあ色々単純ではない、東大芦川ダムが中止になっただけでもよしとすべきかもしれない。建物が新しくなった、どうも最上階には展望所もあるらしいというのを聞いてとにかく前の休みに見物に行った。新しくなっChiheia た栃木県庁に正面からクルマで入ると地下駐車場に誘導される。有料だが用があれば2時間まで無料、用が無くとも1時間150円というから安い。レストランでコーヒーを飲めば2時間は駐車料が無料だ。地下駐車場に車を停めて15階の展望所で展望を楽しむことが出来る。かなりの税金の無駄遣いのような雰囲気の漂う建物だ、税金を集めてもまともな使い道が無いのか、やはりこんな虚構のようなやりかたではそのうち崩れてくるか、また思ってしまった。

上がってみればがらんとした15階からは目一杯地平線が見える。そういえば宇都宮は地平線が望める都市として珍しい存在だと昔言っていた、雨上がりの晴れて視程のいい日こんな日には関東平野を南に望むと筑波山から丹沢の間には長い地平線が見える。悪く無い、が、昼の空に永遠は見えない、地平線までしか認識は届かない。所詮限られた視野に生きていると思い知る、時々自分の座標を確かめるのによいかもしれない、少しは役に立つか。

でも永遠を見るなら夜空だ,晴れていればいつでもそこに永遠がある。2次元の限られた世界と頭上に広がる永遠の見事なアンバランス、何なのだろう。

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2008年2月14日 (木)

宇都宮不連続線

時々おやと思う気象がある。昨日の朝は冬型が張り出して一気に寒くなるはずがなにか生ぬるい。宇都宮不連続線だろうか。昔買った小気候という本に、戦前から知られた関東地方の局地前線として紹介されている。冬型の吹き出した日に西側の山の陰にに入る宇都宮付近に小さな低気圧が発生、北側では北風が吹き込み寒いが南側では風も弱く寒くない、北側と南側の気塊Utnmyf2 のぶつかる境界に東西に前線が出来る、というものだ。4時のアメダスからGMTで等圧線や等相当温位線に風分布を重ねた絵を出させてみると、やはり宇都宮不連続線らしい、宇都宮付近は等圧線(黒い線)がくぼんで風が弱く逆に吹いていて北側とは明らかに違う、等相当温位線(青い線)も宇都宮にやや温位の高い状態を示している、不連続線は少し北にあるようだ、小気候との記述とは多少違うが、そんなもんだろう、気象は刻々動いていく。

風はどこからくるのだろうか、昔からの素朴な疑問だったがこうしてみると少しは解る。しかし風の息のような脈を打って短い時間思いっきり吹くのはどこまで広がっているのだろうか、そもそもどういうメカニズムなのだろうか。次々に疑問は広がるがよく解らない。アメダスの途切れ途切れのデータからでも風の息が思いのほか広がりがあることを見つけることがある、新潟から関東平野全体が一気に強くなりまた弱まる、ということがある。風の分子そのものが吹き渡るというより場が振動している様に思える。単なる物理現象なんだが、脈を打つ、息をつく、こんなのを感じると地球全体が生命体に類似な存在ではないかとも思ってしまう。多分そうなんだろう、生息する生物とともに命を共有しているように思えてくる。命には限りがあるのだけれども。

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2008年2月10日 (日)

世の中全体がとにかく速く動く年

また雪だ。冬らしくていい感じだ。でも冬もそろそろ終わりだ。
雪の中 庭木にツグミが飛んできた。何故か今年はツグミが少ないような気がしていた,Yuki1 帰り支度を始めたのだろうか、春の雪を感じて。
明るい日差しも射してきた、確かに春はその先の角まで来ている。

今年はどんな年だろうか、今年は世の中全体がとにかく速く動く年だ、そう感じている。住宅バブルがはじけて経済が急速におかしくなってきているアメリカでは大統領選挙が劇的に展開している、誰が勝っても変化は大きいだろう。(イラク戦のように)虚構の上に成り立っているものが足場を失うような雰囲気だ。去年まで当然だったことが急に崩れていくような気がしている、きっと身の回りにも押し寄せてくるに違いない。投機にまみれた原油の価格高も崩れ去るかもしれない、賢く立ち回ろうとするより、素直に正面から現実を見ることが一番大切な時期になってきているように思える。

地球温暖化の話題がコマーシャルに出てくる。次第に身の回りまで攻めあがってきたようだ。IPCCの調査に基づくと温室効果ガスが急増している、中でもCO2の増加が顕著である、人類の活動起源のCO2の増加が全CO2の増加の大半を占める、というあたりにCO2をコントロールすべしという考え方の根本があるようだが、温室効果ガス対策の手法として重きをなしつつある排出権トレードは、どこかまやかしがあるように思えてならない。排出権トレードの裏側にある温暖化ガスの減少事業は多くがCO2の減少ではなくメタンや代替フロンのような大きな温暖化効果を示すガスの減少に費やされている。メタン(すなわち天然ガス)はCO2の21倍の温暖化効果があり代替フロンは10000倍にも達する。発生しているメタンガスを単に燃やして温暖化効果がかなり小さいCO2に化けさせる事業でも排出権は獲得されている。CO2そのものは増える。なんだかおかしい。バイオ燃料ならCO2ニュートラルというのも変だ、バイオ燃料も燃やせば同じようにCO2は出る。バイオ燃料にしなくとも作物は植えらてきた。または開墾される前にも草地や林や森は存在しCO2を吸収していたはずだ。バイオ燃料が砂漠に作られているという話は聞かない。本当にニュートラルなのではなくそう決めて逃げ道をつくっているだけの政治的な産物のような気がする。まじめでない。電力を節減しても、原油を燃やして作られている電力は10%位だ、電力を節減してCO2がいくら減るはず、という簡易換算式がかなり怪しい様に思える。少なくもどういう計算でそうしているか明示されなければならない。

増えすぎた生命活動そのものが温暖化を加速しているのではないか。CO2の人為的削減、所詮これは無理筋の努力を強いているのではないのか。本来考えるべきは温暖化する地球とどう付き合っていくか、ではないのか、気候が変わり海岸線が変わることで各国の国土が変わることを恐れて目をそらそうとしているだけではないか。こんな虚構の努力も早晩瓦解することになるのだろう。

がらがらと崩れていく認識を正面から眺めながら移ろいいく季節を楽しむ、そんな時代がそこまで来ているようだ、それもまた面白い。

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2008年2月 9日 (土)

天気が悪いと

このところ雪が舞う日が3日おきくらいにやってくる。今日も午後は冷たい雨かみぞれのようだ。どうしても出歩かなくなる、本でも読むか、ということになる、運動不足になる。

そういうわけでもないが、ふと図書館で見つけた森博嗣のフラッタ・リンツ・ライFil フというのにすこしばかり引かれるところを感じて、ぱらぱら読んでみた。話には引き込まれるが劇画を読んでいるような気がする、現実味が希薄だ、それが引かれるところかもしれない。飛行機の記述、特に飛び方の記述が読み物にしては正しく書いてある、でもパイロットではなさそうか、整備の書き方がお話風でリアル感がない、なんだか変だなーと思いつつ読んで読み終わったあと、著者の経歴をネットで探してみると、小さい頃からの機械好きでラジコンには長く注ぎこんできたとある、そう聞けば納得できる。マニアックな世界だ。連作になっている、これははやりそうな小説だ。いまやN大学をやめて模型の世界に没頭しているらしい。天気の悪い日に読むには丁度いい。

 この間の冷たい雨が降る夜、クルマで小さい道に曲がりこもうとしたら、暗くてよく見えず舗道の縁石に前輪をぶつけてしまった。スタッドレスではもたない、あっという間にエアーが抜けた。近くの閉まりかけていたスタンドに寄るが修理不能のパンクと判定される。とりあえずスペアだが雪が降るとまずい、翌日直ぐにタイヤを探す。スタッドレス1本だけだと減り具合の似たような中古タイヤを探すのがベストだ。中古タイヤ屋というのはチェーン店のカーショップと違ってちょっと面白いところがある。トヨタのカンバン方式は在庫を持たないことが経営の合理化のキーだが、中古タイヤ屋は在庫を抱えて何でも揃っていることが強みだ。現物が直ぐ見られないことにはこれでいけるかどうかわからない、在庫の無い店にはいけない。でも場所をとるし経営は難しくも見える。以前もスタッドレスタイヤの1本だけのパンクで中古タイヤ屋から買ったことがあり、またその店に行ってみるが店をたたんだ様でとにかくやっていない、それではと宇都宮で在庫の揃っていそうなアップライジングという郊外の店を探していってみる。瀟洒なお店という雰囲気は全く無いが、次々に客が来る、活気がある。直ぐに話が決まり取り付けてもらうが、ざっくばらんで、楽だ。カンバン方式はオールマイティではない。

天気が悪いと、それなりに別の世界に行き当たる。あるがままの世界をあるがままに受け入れることが楽しくもある

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2008年2月 5日 (火)

スバル360

雪が久し振りに積もって庭の景色も雪国のようになった、かと思ったら直ぐに解け始めて1日たつと殆ど消えた。あっけない。確かに以前より暖かくなっている。次第に空気が変わってきている。

昔買ったスバル360のことを思い出していた。免許を取って免許証を警察署で受け取ったその日その足でバスに乗って中古屋まで捜しに行った。青い車体で屋根が白のスバルSbr360 360が5万円というのが気に入って直ぐに買った、お化粧して後日届けてくれた。もう30数年前のことになる。結局1年くらいで加速の悪いのに耐えられず買い換えたが、それまでの間どこへでも出かけた。しかし手がかかった。台風の近づく日何故か霧降に上ろうとしてザザッと降りかかる雨の中、途中まで上がったところでエンストした、セルは回れど点火しない、何しろ電気系が雨に弱いのは判っていた。濡れながらエンジンをいじっていると大丈夫ですかと声をかけてくれる人がいる。なんとかします、と応えるが不安は隠せない。電圧が湿気でリークして火花が弱くなっているんだろう、濡れながら、部品をぬらさない様にしてプラグを抜いて丁寧に磨いて名刺をはさんで隙間を少しつめる、セルをまわす、ばらばらとかかった時はさすがにほっとした。簡単なしかけだったのでよくいじっていた。クルマとの関係がもっと近かった、いたわって面倒見てやらないとむずかるようだった。

その後乗り換えるたびにクルマは良くなっていったが距離が離れていった、何かを得て何かを失っていった。しょうがないかな。でもどこへむかっているのだろうか、依然わからない。

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