« 雪の奥日光 | トップページ | パソコンが死んで »

2008年2月22日 (金)

衛星が撃墜されて

Eisei アメリカがイージス艦発射のSM3でスパイ衛星を撃ち落したと聞いて、ミサイル防衛システムは軌道のきまった衛星を撃ち落すなどは朝飯前だな、と思ってしまう。勿論日本で調達しているSM3でも能力は同じだから同じことが出来るのだろう。ミサイル防衛システムが宇宙を舞台にした兵器であることがはからずも知れ渡った感じがする。野島崎沖でのイージス艦が漁船を避けようともせずぶつかったというのは、起こりそうな気もする、何しろ宇宙でも戦える恐ろしく強力な兵器だ、こちょこちょ小船を回避する気にならないということではないか。

中国が昨年1月に行った衛星迎撃実験は衛星の高度も高くデブリのばら撒かれ方も多く、アメリカもやったからこれで帳消し、という訳にはいかないなかろう、あれはひどい。

中国のロケットといえば銭学森(Tsien Hsue-shen)という中国人は宇宙ロケットの分野でつとに有名だ。2007年の米エヴィエーションウイーク誌の今年の人に選ばれた。1955年、米軍のミサイル戦略の中枢にいた銭は赤狩りで中国へ追放される。誰のための赤狩りか、全くおかしな事件だ。身一つで帰国したがミサイル開発のノウハウはぎっしりつまっていた。なにしろ捕虜となったナチスドイツのフォンブラウンを尋問もしたというからロケットの歴史の中の人物だ、あのフォン・カルマンの信頼も厚く、遷音速の圧力変換法則—カルマン・チェンの変換式も作った、教科書に名が残っている人だ。彼が中国のミサイル開発を指揮していったといわれていて中国宇宙開発の父と呼ぶべきと誌も書いている。ところがこの記述にかみついた人がいる、同じく中国人で米国の誘導ミサイルのはじまりから米国のICBMの誘導装置の開発手順・機器開発をシステマティックに確立、以降殆どの戦略ミサイル・宇宙ロケットの誘導部分を創り続けた周文俊(Wen Tsing Chow)のほうがもっと本質的にすごい、こちらの方が父にふさわしい、銭学森は政治的な振る舞いで中国の宇宙開発の発展を阻害すらしたのではないか、というのである。本当のところは解らないが米国での軍事技術への中国人の貢献を改めて感じる。中国が宇宙開発を済々と進められるのも納得できる。やはり人だ。どんな人でも優秀な能力を集めていく米国の社会は強かったしいまでもそうかもしれない。
国境という壁は早晩なくさねばならない、また思ってしまう。

|

« 雪の奥日光 | トップページ | パソコンが死んで »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 衛星が撃墜されて:

» スパイ衛星を撃墜? [いい加減社長の日記]
燃料に有害物質ヒドラジンを積んだアメリカのスパイ衛星。 制御不能になり、墜落?するとのニュースが、かなり前に流れましたが。 昨日、アメリカのイージス艦(最近、別のニュースで名前を聞きますが)がミサイルで大気圏突入直前で撃墜したとのことです。 破片なんかは、... [続きを読む]

受信: 2008年2月22日 (金) 07時44分

« 雪の奥日光 | トップページ | パソコンが死んで »