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2008年2月10日 (日)

世の中全体がとにかく速く動く年

また雪だ。冬らしくていい感じだ。でも冬もそろそろ終わりだ。
雪の中 庭木にツグミが飛んできた。何故か今年はツグミが少ないような気がしていた,Yuki1 帰り支度を始めたのだろうか、春の雪を感じて。
明るい日差しも射してきた、確かに春はその先の角まで来ている。

今年はどんな年だろうか、今年は世の中全体がとにかく速く動く年だ、そう感じている。住宅バブルがはじけて経済が急速におかしくなってきているアメリカでは大統領選挙が劇的に展開している、誰が勝っても変化は大きいだろう。(イラク戦のように)虚構の上に成り立っているものが足場を失うような雰囲気だ。去年まで当然だったことが急に崩れていくような気がしている、きっと身の回りにも押し寄せてくるに違いない。投機にまみれた原油の価格高も崩れ去るかもしれない、賢く立ち回ろうとするより、素直に正面から現実を見ることが一番大切な時期になってきているように思える。

地球温暖化の話題がコマーシャルに出てくる。次第に身の回りまで攻めあがってきたようだ。IPCCの調査に基づくと温室効果ガスが急増している、中でもCO2の増加が顕著である、人類の活動起源のCO2の増加が全CO2の増加の大半を占める、というあたりにCO2をコントロールすべしという考え方の根本があるようだが、温室効果ガス対策の手法として重きをなしつつある排出権トレードは、どこかまやかしがあるように思えてならない。排出権トレードの裏側にある温暖化ガスの減少事業は多くがCO2の減少ではなくメタンや代替フロンのような大きな温暖化効果を示すガスの減少に費やされている。メタン(すなわち天然ガス)はCO2の21倍の温暖化効果があり代替フロンは10000倍にも達する。発生しているメタンガスを単に燃やして温暖化効果がかなり小さいCO2に化けさせる事業でも排出権は獲得されている。CO2そのものは増える。なんだかおかしい。バイオ燃料ならCO2ニュートラルというのも変だ、バイオ燃料も燃やせば同じようにCO2は出る。バイオ燃料にしなくとも作物は植えらてきた。または開墾される前にも草地や林や森は存在しCO2を吸収していたはずだ。バイオ燃料が砂漠に作られているという話は聞かない。本当にニュートラルなのではなくそう決めて逃げ道をつくっているだけの政治的な産物のような気がする。まじめでない。電力を節減しても、原油を燃やして作られている電力は10%位だ、電力を節減してCO2がいくら減るはず、という簡易換算式がかなり怪しい様に思える。少なくもどういう計算でそうしているか明示されなければならない。

増えすぎた生命活動そのものが温暖化を加速しているのではないか。CO2の人為的削減、所詮これは無理筋の努力を強いているのではないのか。本来考えるべきは温暖化する地球とどう付き合っていくか、ではないのか、気候が変わり海岸線が変わることで各国の国土が変わることを恐れて目をそらそうとしているだけではないか。こんな虚構の努力も早晩瓦解することになるのだろう。

がらがらと崩れていく認識を正面から眺めながら移ろいいく季節を楽しむ、そんな時代がそこまで来ているようだ、それもまた面白い。

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