天気が悪いと
このところ雪が舞う日が3日おきくらいにやってくる。今日も午後は冷たい雨かみぞれのようだ。どうしても出歩かなくなる、本でも読むか、ということになる、運動不足になる。
そういうわけでもないが、ふと図書館で見つけた森博嗣のフラッタ・リンツ・ライ フというのにすこしばかり引かれるところを感じて、ぱらぱら読んでみた。話には引き込まれるが劇画を読んでいるような気がする、現実味が希薄だ、それが引かれるところかもしれない。飛行機の記述、特に飛び方の記述が読み物にしては正しく書いてある、でもパイロットではなさそうか、整備の書き方がお話風でリアル感がない、なんだか変だなーと思いつつ読んで読み終わったあと、著者の経歴をネットで探してみると、小さい頃からの機械好きでラジコンには長く注ぎこんできたとある、そう聞けば納得できる。マニアックな世界だ。連作になっている、これははやりそうな小説だ。いまやN大学をやめて模型の世界に没頭しているらしい。天気の悪い日に読むには丁度いい。
この間の冷たい雨が降る夜、クルマで小さい道に曲がりこもうとしたら、暗くてよく見えず舗道の縁石に前輪をぶつけてしまった。スタッドレスではもたない、あっという間にエアーが抜けた。近くの閉まりかけていたスタンドに寄るが修理不能のパンクと判定される。とりあえずスペアだが雪が降るとまずい、翌日直ぐにタイヤを探す。スタッドレス1本だけだと減り具合の似たような中古タイヤを探すのがベストだ。中古タイヤ屋というのはチェーン店のカーショップと違ってちょっと面白いところがある。トヨタのカンバン方式は在庫を持たないことが経営の合理化のキーだが、中古タイヤ屋は在庫を抱えて何でも揃っていることが強みだ。現物が直ぐ見られないことにはこれでいけるかどうかわからない、在庫の無い店にはいけない。でも場所をとるし経営は難しくも見える。以前もスタッドレスタイヤの1本だけのパンクで中古タイヤ屋から買ったことがあり、またその店に行ってみるが店をたたんだ様でとにかくやっていない、それではと宇都宮で在庫の揃っていそうなアップライジングという郊外の店を探していってみる。瀟洒なお店という雰囲気は全く無いが、次々に客が来る、活気がある。直ぐに話が決まり取り付けてもらうが、ざっくばらんで、楽だ。カンバン方式はオールマイティではない。
天気が悪いと、それなりに別の世界に行き当たる。あるがままの世界をあるがままに受け入れることが楽しくもある
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