東大の総合研究博物館
東京でちょっとした家族のセレモニーがあった後、東大の総合研究博物館というところで山階鳥類研究所の所有する標本類の展示があっているというので見に行った。それにし ても本郷にこんなところがあるなんて知らなかった、懐徳門というのが去年の10月に新設されて本郷3丁目から行きやすくなったというのが最近で、ともかく博物館そのものは1960年代からあるらしい。へんてこりんな鳥のモニュメントを過ぎて中に入る、無料だ。始祖鳥の化石や大型のダチョウのような姿の絶滅鳥の骨格や卵もあるが、大体は剥製の展示だ、剥製は要するに鳥の死体だからこんなにたくさん見せられると次第に暗い気分になる。標本管理の戸棚のような展示もあり引き出しの中にアカゲラがぎっしり詰まっているところなんかは遺体安置所みたいで夢見が悪くなりそうだ。どうも博物学にはピッとこないところがある。確かに珍しい鳥なんかはこうやって見るほかないのは事実なんだが。
見終わって外へ出る、ひからびたような空気の満ちた博物館はその存在がどこか亜次元の世界にあるようで、そこらあたりが面白くもある。
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