2008 奥胎内のアカショウビン
去年はシーズンの最終の頃に訪れて一瞬の邂逅を果たした奥胎内のアカショウビンだったが今年は開通の翌々日には到達できて、何回も見ることが出来た。雨上がりの朝、暗いうちから鳴き始める、雨が降るくらいの状態で出やすい、という話はどうも怪しいようで前の日の雨が降ったり止んだりの夕刻には僅かな声しか聞けなかったのが快晴の早朝 からうるさいくらいにあっちこっちで飛び回って鳴き交わしている。やっぱり雨は降らない方が心地よく飛べるようだ。アカショウビンは雨が好きだという話は この季節には雨が多い、雨が降っても出てくるというだけのことかもしれない。暗い森の横枝に止まってタゴガエルらしいカエルを食べている姿は確かに絵になるが、ヒラリと飛んで木漏れ日のなかで一瞬の姿を輝かせる光景も素晴らしい。見つけ方もやっと解ってきた。鳴き声が近づいて鳴き止むととその方向の林には必ずいる、直ぐに見つからなくてもとにかく待ち続ければ必ず動く、動いたところをのがさず見つけ
る、長い間枝に止まっていることが多くて、とにかく待って見続けるしかない、ということのようだ。遠くに声も立てずじっと枝に止まっている姿を暗い森で見つけるのはかなり難しい。
帰り道、大内宿を抜けるバイパスのワインディングロードを楽しみながら、耳の奥で残像のようにかすかな鳴き声が響く、暫くはアカショウビンに浸りつづけることが出来そうな気がしている。
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