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2008年6月16日 (月)

サンコウチョウ

鳥の声というのは近頃やっと色々聞き分けることが出来るようになってきたが昔はラジオで流されても直ぐに忘れてしまってなかなか声が頭に定着してくれないものだった。しかし時には記憶に残り続けた声もあった。随分前にNHK-FMの朝の野鳥の番組で、富士山の麓で収録したサンコウチョウの鳴き声を紹介していた。月日星ホイホイホイと鳴く鳴き声から月、日,星 の三つの光を意味して三光鳥というのですという解説とともにずっと頭にあって、いつかは見つけてみたいと思っていた。念願かなったのは4年ほど前で、宇都宮北方の渓流の森で初めてツキヒホシホイホイホイの声に出会った、その後も遭遇して声も一応録音できたが姿は遠くのシルエットだけだった。もう一つ物足りない思いがしていたSankcyo1 が、今年はやっとはっきり見ることが出来た、暗くてサッサと動き回っていて写真には撮れないが、長い尾が細く割れているのを見たりすると繊細だ、長い尾からはそのすばやい動きは結びつかない。カメラを構えるタイミングもない。不思議な形だ。慣れてくると鳴き初めにグイとの声がするのでそれとわかる、地鳴きというべきか。こんな長い尾を持って東南アジアの越冬地からはるばる渡ってくるとはと思う、進化論を疑いたくなる。

いつまでこの森に来てくれるだろうか。見すぎて嫌がられるのではないか、そっとしておかねばと思うが人を連れて見てしまう。観測が存在に影響してしまう、不確定性原理のようだ、難しい。

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