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2008年7月 2日 (水)

梅雨の間の北海道へ

いつのころからか梅雨の間は北海道がいいという擦り込みがあって、出かけることにした。本当はJALのおともでマイルを使って行く積もりだったのが懸念どおり2週間前の予約開始の瞬間に席は蒸発して土曜朝一番の釧路行きは全くとれない、余程の技がある人か優雅な生活でないとおともでマイルは使いにくいのか。プランBにてマイル値下げを利用してマイルをフルに使って行くことにするが、これも土曜朝一番は空きがない。とりあえず朝2番の便を取ってキャンセルを待つ。思惑通り4-5日待つとキャンセルが出始める、やっとの思いで第1便の席が揃って確保できたのは出発の5日前だった。次はおともでマイルのキャンセルをしぶとく待って使えるようにと思うが次はいつくることやら。航空運賃も上がってきてマイルの価値も高まってきている。
釧路空港に降り立って直ぐに予約のレンタカーで出発する。ナビがどうも入れにくい。レンタカーにナビがつくようになって気楽になっただけでも有難く思うべきなのだろうが。北海道のレンタカーは数十年ぶりだ。昔よりやはり道が良くて速く走れる。バスすら速くて抜くのに一苦労する。走っているとガソリンスタンドの少なさに不安になる。人口が少なくて商売にならないのだろうか。必需品なのに。温根内や屈斜路湖や涛沸湖を回って知床へ。
ともかく旅すると色々感じる、知床ウトロの観光狂い、何も無い小清水原生花園、ローリングヒルの中標津の農場、ナビでミスコースした屈斜路湖への道、やはり野付半島の花・鳥、養老牛のシマフクロウの幻想、シュンク・ニタイの存在感、オホーツクのすさびと根釧の明るさ。北海道は広くて芒洋としている、ところどころで人が集まり、ところどころで鳥も集まる。

ウトロは観光の町だった。ウトロは、というよりオホーツク側は、という方が当たっている、世界遺産指定で観光で稼ごうという気持ちが露骨に出ていて感じる、人が多すぎる、バスが多すぎる。船の客引きも多い。知床めぐりの観光船、乗って回りはじめると、やたら岩やら滝やらに名前がついている、そのまま見るだけで十分なのにと思う、オジロワシやケイマフリが出てきてほっとする。ウトロから知床峠を越えて羅臼に出るとなんだか明るくて穏やかで普通の生活がある。どうもこちらの方がしっくり来る。それにしてもクナシリは近すぎる、湾内に延びてくる島に渡れないことの不思議さがある。国境で閉じ込めておくことに何の意味があるのだろうか。人のやっていることが情けなくなる。

知床峠ではギンザンマシコを待ち受けるスコープの一団に遭遇、少しばかり異様だ。そうはいってもとにかく鳥も少しはまじめに見なくてはと旅の終わりにシュンク・ニタイに寄る。Miyakdr 春国岱とはたいそうな当て字だ。確かに鳥も多いがヒグマも出てきそうだ、クマ出没注意が貼られている、こんなところに住んでいるんだ、妙に感心する、生きやすいところに鳥もクマも集まるのだろう。クマゲラは出ないがオジロワシやオオジュリンや干潟にはミヤコドリも10羽くらいいる。どこかにノゴマもいるみたいだ。確かに鳥が多い。種類が多い。

もう道東にはこれないかな、なんとはなしにそう思っている。

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