栃木のタカはどこを渡るのだろうか
タカの渡りのルートというのはよく解らない、栃木のタカはどう渡るのだろう、サシバ、ハチクマはそんなに栃木でみるタカではないように思う、しかし北から渡ってくるサシバ、ハチクマもいる、どこかは通るはずだと思って日光近辺の地形を見ると渡るとすれば細尾峠が隘路になる可能性がある。まえから気になっていて、今日28日、様子を見に行った。細尾峠は日光と足尾を結ぶ日足トンネルが出来て以来旧道となって寂れている、それだけ自然の力が色濃くい。ともかく細尾峠まで旧道をクルマで上がってみる。木が多く視界が限られている、渡りの観察にはあまり向いているとはいえない、それでも少し開いた空と斜面を見ていると、カケスがかたまって次々に南に動いていく、カケスの数は多い。ヒヨドリのかたまりも時に渡っていく。やはり細尾峠は渡りのポイントにはなっているようだ。タカは、と待つが現れない、天気は高曇りであまり期待できないためか、トビも上がってこない。
ともかくもう少し視界のいいところを、とばかり薬師岳方面に向かう稜線を歩き始めた。崩 れやすいやせた稜線を過ぎても木が高く空が開けない、1時間ほど歩いて遂に薬師岳山頂まで行ってしまった。山頂は白樺峠を小さくしたような雰囲気だ、北東側の木が切り払われて視界が開けている、日光の街をV字型の谷の向こうに見る感じも白樺峠と良く似ている。タカが来るもんならば見るのはここだ、と思ってしばらく空を見ているが何も来ない。気象条件が悪いようだ。ともかくカケスの動きを見ても細尾峠が渡りに何らかの役割を果たしているのは違いなさそうだ、それに上昇気流に良さげな天気の日には峠の北の清滝にトビの柱が立つのを何度も見たことがある、ルートとして条件はそろっているように思える。晴れた日にまた来て見るべきなのだろう、しかし今年はもう終わりか。
タカが渡るかも知れない、と開けた空を求めて初秋の山を歩く、これも悪くない。鳥をみていると本来の生き物の世界の中に踏み入れていくようで、それがいい。
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