那須のリンドウ
三陸沖の暑さをもたらした高気圧がやっと緩んで久し振りの晴天がおとづれた、南の島のようなスコールの日々も一段落だ、これくらいで終わりなら異常と言うほどでもない。
せっかくだからと昼から那須にリンドウでも見にいくかとカメラやスケッチブックをかかえて出かけた。平日ならばガラガラだろうと思っていたが思いのほかクルマが多い。年配と女性が目に付く。これからリタイヤ組が増えていくと平日のビジネスが様変わりしてくるかもしれない。それでもロープーウエーの先の駐車場はゆったりしていて昔大丸駐車場から歩いて登らざるを得なかった時とは大違いだ。おだやかな積雲がぽかぽか浮いていい日だ。峰の茶屋まで行くにはちとつらいか、途中の開けたところまででも行くかと登り始める。渡りの途中のタカでもいないかと上空が気になるが、そんな姿にはついに出会わない。昼過ぎには多分動きも止まっているのだろう、長い距離を渡る決意をするには時間が遅い。久し振りだが道が少し良くなっている。降りてくる人が多い。ロープーウエーからぐるっと周ってきたのだろうか。遠足の子供たちの長い列さえあらわれる。鳥は少ない。紅葉はまだ始まらずナナカマドの真っ赤な実だけがやけに目立つ。2-30分ほどで開けたところにでた。山頂に向かってススキのような白い穂が逆光で美しい。あたりの草はらに目を凝らすとリンドウがあちこちに花をつけている。北東側の斜面が見やすい。やや大ぶりのエゾリンドウが多いが時にはオヤマリンドウもある。しばらく写真に撮ったり眺めたりして時を過ごす。スケッチするのはなんとなく忘れてしまった、描き出すとこまめにかけるのだが、何故か忘れやすい、カメラを振り回していると何か写すことに吸い取られてしまうような気もする、どこかまだゆったりとした気持ちになりきっていないのかもしれない、。しかしいい日だ。
またしばらく暑い日が続きそうだ。しかし秋はその角まで。
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