旅とパソコン
帰省ラッシュの飛行機に乗る。年末では本当に満席便の連続で航空会社は利益の稼ぎどころだ。とにかく早めに空港に行かねばならない。時間をつぶす工夫も必要になる。今回は手元で機能始めたイーモバイル接続のブロードバンド・モバイルパソコンであちこちのつながり具合も見てみることにする。まずは宇都宮から羽田に向かうエアポートリムジンバスだ、電源はとれないものの東北道では勿論接続は快適だ、そうはいっても首都高ではトンネルで切れる、これはしょうがない。パソコンを置くテーブルが無いのも難点だが、まあまずまずというところ。
次は羽田だ。羽田空港第一ターミナル2Fの出発ロビーでは中央奥の和食屋へ入ると壁際の席のそばにはコンセントがあってお店の人の了解をもらってパソコンの電源を取ることができる。建物の中だが接続は問題なくしばらく時間をつぶした後、ロビーフロアにあるはずのパソコンデスクを探してみる。案内に2回聞いてやっと見つかる、ちょっと解りにくいが3-4席あって電源が取れてそれらしい。最初は誰も座っていなかったが暫くして隣に人が来る、そろそろセキュリティチェックに入ろうと立ち上がると待っていたように次の人がやってくる。誰かが始めると、そうかここでできるのか、と解るようだ。アメリカに出かけた時に感じたほどではまだないがパソコン抱えた旅行者は確実に増えている。
離陸後富士山の直ぐ北側のルートを飛ぶ。初めて経験するルートだ。米軍の横田エリアが少しばかり解放されたおかげだろう。しかし首都直近の空域が広くまだ米軍に占領されている日本の空は異常としか言いようがない。独立国とはいえない。こんなことが許されないような国際的システムを作り上げなければならないのだろう、それが64年前の敗戦国に課せられた使命なのだろう。
福岡では、博多の街中を散策してみる、キャナルシティの4Fの普通のカフェに入ると窓際の席にはコンセ ントが用意してある、これはどうみてもパソコン用だ、お店も色々工夫している。
帰りに、福岡空港でパソコンを使おうと、出発ロビーでコンセントを探すが、インターネットコーナーは設置されている有料端末のみで持ち込みのパソコンの電源はとれない、混んでいることもありセキュリティーチェックに入る。中で歩き回っていると5番搭乗口付近の空席待ちカウンター壁側の待合席のそばにコンセントを見つけて、カウンターの人に聞いてみると使ってもいいんじゃないですか、との声あり、快適に使わしてもらうことにする。接続は問題ない。テーブルが低いのがやや難点だが贅沢はいえない。見ると隣の席では携帯を充電している。いずこも同じだ、バッテリー能力が飛躍的に伸びるまではコンセント探しが気になる。
東京駅からは新幹線で戻る、時間が短くて慌しく、電源も取れないが、トンネルさえ抜ければとにかく高速走行でも接続に問題ない。聞くところでは、新しいのぞみは窓側の席すべてにパソコン用コンセントが用意されているらしい。時間さえつぶせれば飛行機より遅い電車もかえって楽しくなるのかもしれない。
本当は飛行機の中でリアルタイムの気象のデータを見ながら窓の外の雲の状態を観察するのが楽しそうなのだが、暫くはできそうにない、できるようになってもこれは費用がかかりそうだ。
ブロードバンドのモバイルパソコンが実用的な時代にやっとなった、随分ここまでくるのに時間がかかったがこうでなければ、と思う。しかし、何かを失っているようにも思う、旅のふっきれた感触かもしれない、戻れるだろうか。
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