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2009年1月16日 (金)

航空機が墜落して

朝のラジオニュースでニューヨークで旅客機が墜落したといっている。インターネットのニュースにはなかなか出てこない、速報はラジオ・テレビに限る。イスラエルとハマスの戦闘がやまない。イスラエル建国を戦後間もない連合軍からかわったばかりの国連が決議したことにその元がある、ナチスのつけをパレスチナが払っている、無理があるのはどうしようもない。航空機の墜落はテロかと思って中東情勢が浮かんだが、やっと入ったネットのニュースではラガーディア空港離陸直後の鳥Ikaros衝突らしいという、胴体が浮かんでいる写真を見るとかなり助かったようだ。鳥と航空機の関わりは伝説の世界からえもいわれぬ関係にある。人の飛行は鳥をみてそれにならおうとしたことから始まった、ミノス王に囚われた技術者ダイダロスの息子イカロスが体に羽根をつけて飛行を試みたが失敗して死亡した伝説から始まりダビンチも深く鳥の飛行の研究をしたが、飛行は果たせず、結局19世紀はじめにイギリスのケーレー卿が鳥のまねをしては人は飛べない、と鳥からの決別に基づいた研究を行ったことで突破口が開かれ航空機研究が発展、ライト兄弟にいたった。まだライトの初飛行から105年と1ヶ月だ。今や航空機にとって鳥は天敵のような趣があり、海辺の空港ではどこもどうやったら鳥を追い払えるかに頭を悩ませている。ロールスロイスが1970年ころ倒産したのも新開発のRB211エンジンの鳥衝突試験に失敗して開発に手間取ったことに直接の原因があり、これでこのエンジンを売り物に計画されたロッキードトライスター旅客機は開発が混乱 出遅れて無理な売込みを強いられてあげくは田中角栄汚職事件にまで至る。鳥の人に及ぼす影響は思いがけなくも大きいものがある。鳥衝突で旅客機が落とされたと聞くと鳥と航空機の因縁を感じざるを得ない。鳥は見て聞くに限る。

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