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2009年3月25日 (水)

ワイキキの浜で

ワイキキの浜で軽くジョギングをしてみた、朝はこれに限る。水族館まで行って帰ってくる、いくらの距離も無いが流れる風景がいい。スタバでコーヒーと炒めたサンドイッチ様のものWaikiki を買って店の前で食べていると目の前の木にメジロが来た。Japanese white-eyeと呼ばれていて日本人が戦前持ち込んだらしい、日本のメジロそのままだ。ハワイの生き物はよそから持ち込まれたものが少なからず適応して繁殖しているようだ。そこら中でないているhouse finch やcommon myna はやはり持ち込まれて繁殖したものだ。南国風の声でいかにも土地に溶け込んでいる趣だが外来種だ。common myna(写真下)は3年前に来たときよりさらに鳴き声が盛んで日本のヒヨドリのようにはびこっている、ヒヨドリのような嫌味のある声でないのがいい。ハワイの風景には人がかかわったものが多い、しかしダイヤモンドヘッド現れてからこのかた人の力で変えられたものはたかが知れている、目の前に展開する人を含めた自然がハワイのそのものなのだろう、メジロもいい。
旅をするといつも違うことに出会う。飛行機の切符がまた変わった、去年の夏にサンフランへ行ったときはe-mailでe-ticketレシートの形で送ってくるe-Dsc04153 ticketにややたじろいだが、今度はe-ticketがよりペーパーレスになって、この3月からはe-ticketレシートも発行されなくなっていた。もめた時用の予約確認の紙が一応旅行社より送ってはくるが航空会社が発行する紙のイメージはもはやない。今回もユナイテッドだ。パスポートを機械にかざすとチェックインできてボーディングパスが出てくる、それを持って先へ進むだけだ。こんなんではシステムダウンしたら本当に大混乱になりそうだ。帰りのホノルル空港ではカウンターの人の数が本当に少ない、国際線が思いのほか赤字になったと聞いていたら直ぐにこれだ。ちょっとやりすぎの感じがする。機械化して人を減らして仕事を無くしてコストダウンして競争に勝つ、目の当たりにすると痛々しくもある。
ハワイでも食事は毎日食べすぎになって困る、食べに行くと出てくるサイズが日本と違う、1年に1回か2回くらい海外に出かけるのではこれをすぐ忘れてしまって、来ると食事が悩ましくなる。旅も終りに近づくと一人分を二人でシェアして食べればちょうどいい量になることに気づく、でも小皿にわけて取るのはなにか美しくない。と思っていたが、シェアしたオーダーを2つの皿に見事に盛り分けて出してくれる店に行き当たり少々驚いた、感動的でもある。マリポサというアラモアナにあるレストランで、かなり本格的な雰囲気がする店だがハワイだけあってドレスコードはなく短パン・サンダルで入れる。ニューヨークステーキのシェアを頼んだら快く引き受けてくれて、マッシュポテトの上に美しい盛り付けで2つの皿にステーキが出てきた、別にアペタイザやサラダも単品で頼んでシェアをお願いするとこれも美しい、どうみても日本人用にはこのサイズ、この美観がふさわしい、味も細やかで、値段も本格的レストランにしては随分手頃になって本当に感動的だ。こんな店もあるものだ。海の帰りにクルマが楽に停められてよさそうな店を走りながら同乗者がガイドブックから探してたどりついたがこれは良かった、いい店を見つけることが旅を楽しくする。
無残な人減らしが進行する中でサービスがこれを埋めるかのように広がる、そんな世界を予感させる、これも悪くない。人がつくる世界はスライムのように形を変え、まわりをも変え、地球に適合していくようだ。

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