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2009年3月26日 (木)

成田での事故がかすめて

ハワイからの帰り、朝ワイキキの宿からタクシーに乗ったら日本語を話すドライバーで、成田は昨日は大変でしたね、という、ニュースを見てなかったので聞き返すとFedExの炎上事故だ。これは余波が及ぶかもしれないと覚悟して空港へ向かう。あとで思うとこの時はまだ滑走路が再開されていなかった頃でそうと知っていればもっとあせっただろうが、ともHawiof かくよく解らないと楽観的になる。23日11時59分ホノルル発(日本時間24日午前6時59分発)のユナイテッド便だが、予定通りフライトすることになっている。ともかく機械でボーディングパスを出してチェックインするが、ユナイテッドのカウンター周りは静穏そのもので淡々としている。A滑走路の再開は同日午前9時15分だったいうから、ホノルル離陸時点でもまだ滑走路閉鎖中だったことになる、到着便で燃料が軽いので開いているB滑走路に降ろせるとの判断だったのかもしれない。席は本当に混んでいる、5列席の中央までびっしり入れている、フライトキャンセルで回ってきた乗客があるのだろう。映画も見終わってうつらうつらしていると成田空港の接地で目が覚めた、窓際ではないのでどうせ残骸は見えないが、そんなことも忘れて眠っていた、のんきなものだ。ほぼ予定時刻に到着して手続きも終えパーキングに電話して迎えに来てもらうと開口一番他の空港でなくて良かったですね、とくる、着陸できなくて名古屋などに回された便が随分出たらしい。クルマで成田まで来て預けて旅に出るのもこれはリスクだ、名古屋に降ろされたのではたまらない、電車でクルマをピックアップに戻るのだろうか。
FedExの着陸失敗事故は映像を見ると明らかにガストであおられている。風向は315度で風速は事故機の着陸の頃急に強くなってガストも増え瞬間最大は21m/s位になっている、滑走路の向きが340度なので左25度の横風ということになるが、振れ方はさほど大きいとはいえない。左ウイングローのまま090323nrt 接地し左からの風が一瞬収まって左へバンクして横転したということのように見えるが、跳ねすぎている。積荷が危険物だったことは明らかで混載していなく、翼面荷重がかなり小さい状態だったのではないか、ガストを乗り切るためオーバースピード気味で降りたのではないか、これが重なって跳ねやすくなったのではないか、6時40分台の平均風速は13.8m/s,瞬間最大は20.1m/sだから少なくも7.5m/sから20.1m/sの間で風は息をついていたことになる,ちょっとつらい。北西の強風では群馬の山の山岳風の影響が及んでくる位置でもある。
調べが進んで明らかとなって行こうが、積荷が何だったのか殆ど空荷に近い重量だったのかが一つのキーになりそうな気がする。しかし積荷が何であれ、これも殆どルールに従って運行していて起こった事故のように見える。ルールの見直しが出てくるだろう。
今年は航空機事故が多い。こんな形で自らをかすめるとは思っても見なかった。板子一枚下は地獄で生きている、見えざる手が時々それを思い起こさせてくれる、物理の世界に潜むその優しさがまぶしくもある。

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