水平の虹、環水平アークが
ほらあそこに変な虹が、といわれて見上げると、水平の虹、環水平アーク が低い空に浮かんでいる。初めて見た。5月3日昼前の新潟・粟島 でのこ とだ。太陽の側に出来る虹はちょっと不思議な眺めだがハロー(かさ)の一種であることは一目瞭然だ。暫く持続していたが気がつかないうちに消えてしまった。プリズムとなる綺麗な氷晶が揃っていたのだろう。太陽の高さが58度以上でないと水平線の上に出てこないのでここらでは春分以降の昼頃にしか見ることができないが、昼前・高層の雲が薄く広がっている、と、条件はよくあっている。後でSYNOP新潟の9時のデータを見てみると雲は雲量7/8だが低中層には無く全てが2番の卷雲( cirrus spissatus (dense in patches))のみで確かに出
やすい条件だったようだ。輪島9時の高層気球データでもトラフの接近で500hp-300hpの高層に-20℃以下で湿度の高い層があっていかにも氷晶がびっしり浮遊しているイメージがある。
こんな気象のデータを並べてみても環水平アークとは何なのか解った気がしないが、実際に見るといかにも自然の作品だ、手びねりのようにうねった感じがするところがいい。のんびりした島旅は空も見せてくれる。
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