ハッチョウトンボ

近くの鶴田沼には世界最小（クラス）のハッチョウトンボが生息していることになっていて看板で紹介してあるがついぞ見たことが無い、気になっていたが本当はいないんじゃないかと内心疑っていた。前の週末に少し時間が空いたので思い出して出かけてみた、今頃ならばトンボ池となっているだろう、ハッチョウトンボももしかしたら、と半ば期待もあった。
鶴田沼につくと常連のような人が写真を撮っている、聞けばいいのだが近づきにくい雰囲気で、とにかくそこらあたりを勝手に探してみる、ハッチョウトンボは見たことが無いので目検討でいい加減だ。そこへまた別の常連のような人が現れてこちらもハッチョウトンボを探しているようでさっきの人に聞いている、最初の人は受け答えでは相当に詳しい人のようだ、空気がやわらいで少し話しかけやすくなったのでこちらからも声をかけてみると色々教えてくれる、とにかく居るらしい、小さいから低く飛んでいて行動エリアも広くないとのことで、教わった場所で双眼鏡で探し始める。ややしばらくあって後から来た常連らしい人が見つけてくれた、この方も見るのは初めてという。茂みのなかのオレンジの点を良く見るとハッチョウトンボというわけだ。小さいが写真に写すととにかくトンボだ。少々遠いので望遠でさらにデジタルで目一杯拡大して添付程度だ、証拠写真にはなるが解像度の限界だ。しかし、とにかくいた、そして見た。暫く見ていても同じところで少し動く程度で一旦見つければ後はいくらでも見れる。
見上げれば携帯基地のアンテナ塔の上にオオタカがあたりを見張っている、そのうちカワセミの鳴き声もしてきた。
疑ったりせずに素直に信じることで素直な世界が眼前に広がってくる。まだ梅雨は続く。