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2009年7月16日 (木)

日食の天気が気になって

梅雨が明けた、しかし雷も鳴らないしせみも鳴かない。かわりに夜になるとツユムシのような8,000-10,000Hzの高い音をビーと続けるムシがうるさく鳴き始めた、耳鳴りがしているようで心地の良いものではない。今年の梅雨明けはいつもと少しばかり勝手が違う、しかし違うのも変化があってまたいい。
7月22日の日食が気になって奄美への航空便にキャンセル待ちを入れていたら奄美への行きは最近OKになって取れたが帰り便がとれない、これではどうしようもない、と殆どあきらめかけている。天気はどうかと192時間予測のGPVデータをこのところチェックしているが、22日あたりは日本は低圧帯に入って厚い雲に覆われ奄美は22日午前は曇り、屋久島・種子島は雨、トカラは曇り時々雨、で南の方がやや良いがいずれにせよまともに見れそうにない。上海も雲が多いようでどうも今回の日食は騒ぎすぎの結果に終わりそうな気配だ。本当に雲が切れるか切れないかまでは間近にならないと予測は難しいのでまだ解らないが今のところは悲観的だ。これで航空機のキャンセルが出始めるかどうかも面白いところだ、どうせ夏休みの遊びと思って最後まで頑張るのだろうか。
次の日本での皆既日食は2035年9月2日の北関東だ、天体現象は気象よりはるかにドライで人のことなどまるで構わず淡々とキッチリ予測どおりに繰り返される。日が昇り、日が沈み、月が欠け、月が満ち、繰り返されて生きているものいないものすべてが遠い未来まで決められた冷徹な物理学に日常的に支配されている、日食は日常のすぐ隣にあるような気がして過度にのめりこむ気にもならないのだが、そこでしか経験できないものにひかれるところがどうしてもある。一度くらいは皆既日食を見てみたい、というだけかもしれない、それがどうしたと、揺れる心持が面白くもある。

帰りのキャンセル待ちの便にOKが出たら本当に行くか、今はそれが問題だ。

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