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2009年7月25日 (土)

そのままを感じればいい現代アートが楽で

雨模様の日が続くが関東はとにかく梅雨は明けている。梅雨が明けて暫く暑い 暑いときは涼しいところに行かなくては、と宇都宮美術館に出かけた、先週末のことだ。行ってみると見ようと思っていた企画展は来週からで、この日は所蔵作品の展示をこじんまりとやっているだけだった、せっかくだからと観ることにするが受付の女性が申し訳無さそうに切符を売ってくれる。こんな調子だからお客などははじめからおわりまで他に誰も居ない、Nakanisi 極めてゆったりと観れる、贅沢だ。現代の作品が面白い、中西夏之の絵が何枚かあって藤棚のような模様が印象的だ、どこかで見た光景をひきだされそうになるが引っかかって出てこない、自然の光と影そのものかもしれない。針金細工の羊歯の葉も目を引く、今村源という人の作品だ、歪みなくキッチリ出来ているが、その軽やかさがすばらしい、羊歯の葉のどこか鬱々としたかげりが消えている。どろどろとしていない現代アートは見るのが楽だ、そのままを感じればいい、余計な解釈がいらないところがいい。
何事でも鑑賞するのに基本的な知識や決まりごとへの理解が要るものはつらい。更には 評論家が跋扈する“芸術”は手垢にまみれているようでうんざりする時がある。個人にとっての意味は作品に向き合った時の個人の感じ方だけだと思う、恐ろしく個人差があるし、人にあれこれ言われるのもおかしな気がする。
簡素な所蔵品の展示もなかなか伝えてくるものがあって面白い。暑いときは美術館に限る。

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