ふたご座流星群が
今年の冬はふたご座流星群が良いらしいというので極大の13日の夜に見ようと思ったら一面の雲。14日の夕方からはまた雲が広がりあきらめかけていたが15日の早朝はようやく快晴の夜空となった。それではと防寒対策をしっかりして起き出して星空を眺める。この時刻ふたご座は西に沈みつつあるがベランダからは東南の空しか見えない、要するにチリの大気圏への突入だからまあどこでも見えるだろう、とタカをくくって見始めるがなかなか落ちない。しかし じっと空を見ていると細かく落ちているのか全体がうごめいているようにも感じられてくる、そのうち 向かってくるものか、尾を引かないで輝いて消えるだけの点が見えてきたりもする、なんだか沢山流れているような気配だ。と、大きく天頂付近から東に流れる、これは見ごたえある、ややあって東南の中空から下に流れる、確かに通常よりは多い、しかし防寒具を着ても寒さは入り込んでくるし首も疲れる、もういいかというところでお終いにした。
この流星群は直径5kmくらいの小惑星ファエトンが彗星として元気に回っている頃に撒き散らしたチリの帯が地球軌道と交差してもたらされたものだが、そのうちファエトン本体が降ってくるのではないかと心配になる。調べるといまのところ2093年に月の軌道の7-8倍向こうを通過する位だから直ぐにどうこうということは無い、数百年のうちには危ないこともありそうだが今は冬の流星雨を楽しんでいればそれでいいということのようだ、気楽なものだ。
厳格な自然のルールで支配された宇宙に、漂うような視点で想いをはせて いると、本当に宇宙に飛び出したくなる。時が経っていけば人が大挙して月に出かけられる時代が来るのだろうか。22世紀だろうが30世紀だろうが40世紀だろうが時間はともかく流れ続けていく、そのうちにはそうなるだろう、月で宇宙に触れればそれは多くの人の考え方を変えるに違いない。今がその時代でないことが悔やまれる、ただそこまで人類という種が生き延びてほしいと願うだけだ、すくなくも自分のDNAのある部分が月にいずれは到達する様を思い浮かべるだけでも今は十分かもしれない。星に願いをかけるまでも無く、深く思うことは必ず実現する、そう信じている。
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