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2010年1月26日 (火)

ヒマラヤ氷河消失

この間wiredのネット版を読んでいたら ヒマラヤの氷河が融けるのはCO2によるというよりススによる、と言ったほうが正しい、舞い上がった微細なススが氷河に付着して太陽熱を吸収して氷河を溶かしているという記事に行き当たった、年末の米地球物理学会でNASAの研究者から発表があったものでちゃんとした解析のようだ。そうか、気温の上昇を十把一からげに温室効果ガスのため、となんでもそこに結びつけるのはやはり無理がある。そういうことなら中国やインドは現実に起きている温暖化に大きな責任があることになる。今起きているグリーンランドの氷床の減少も似たようなことかもしれない。そんなことが気になっていた時IPCC(気候変動に関する政府間パネル)がヒマラヤの氷河が2035年までには消滅すると報告書に書いたのは誤りだった、と発表した。こうなってくるとIPCCはいくつ隠し事をしているのか疑いたくなる。Himalayan_glaciers 2035年消滅説はWWFのレポートに拠った、としているがWWFのほうはこちらも1999年のインドの報告の引用でそのように記述した、確かに不確かな説をきちんと確かめないで書いたのはまずかったがIPCCの記述は原レポートからの引用で書いたもののようだ、とWWFに責任を全て押し付けられては困る、というコメントをすぐさま出している。原レポートの関係部分が提示されていてこれを見ると根拠はなんら明示されておらずこんなレポートを根拠にキャッチフレーズとしてインパクトのある2035年ヒマラヤ氷河消失が前面に出ていたのかと思うと環境学者集団のやることの底の浅さを感じてしまう。IPCCのノーベル賞受賞も返上したほうが良いのではないかと思えてくる。
やはり科学はとことん追求する姿勢をキープしつづけないと胡散臭い横丁のご隠居話に陥ってしまうようだ。

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コメント

■<気候変動>「ヒマラヤの氷河35年ごろ消失」は誤り IPCC認める-IPCCはバチカンか?

こんにちは。IPCCは、「ヒマラヤの氷河消失」の時期を完全に、そうしておそらく単純に間違えていたようですが、これを認めるのに数年もかかってしまっています。いろいろ、思惑もあったのでしょうが、科学の世界では、エビデンス(証拠)が最も大事であって、どんなに少数派であろうが、有名でなかろうが、確かなエビデンスを出した人の意見が最も尊重されます。これだけ時間が、かかるということは、様々な駆け引きや思惑が働いていたものと考えられます。今回の出来事は、IPCCは最早科学的な団体ではなく、宗教団体か政治結社のようになっているという査証だと思います。さらに、地球温暖化二酸化炭素説ならびに地球温暖化災厄説などは、最早科学的な説ではなく、宗教上の教義や、政治的プパガンダのようになっている査証ではないかと思います。詳細は、是非私のブログを御覧になって下さい。

投稿: yutakarlson | 2010年1月27日 (水) 11時43分

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