こんなもんだったんだ日本という国は
寒くなった、経済をめぐる話も寒い。
JALがいよいよ倒産となってしまった、どう甘くいっても会社更生法を適用する以上これは倒産だ。しかし未だにしっくりこない、巨額の債務超過を算出したデューデリジェンスは異様に航空機の資産価値を低く見積もっているのではないか、この恐ろしいばかりの航空不況で中古機価格が急落している折どの航空会社もこんな厳しい資産査定をすれば航空機を買うことすらできなくなるように見える、買った瞬間に大赤字を背負うことになる、航空事業の成り立ちを認識せずにやっているとしか思えない。逆にいえばこれで債務帳消しが一気に行われて新会社となって経営を再開すれば極めて強力な会社となるだろう。しかしまだ変な声が流れている、国際線は1国で1社なのが普通だなんていっている発言が報じられている、あまりの馬鹿馬鹿しさに声も出ない、何にも知らない人たちが寄ってたかって騒いでいるとしか思えない。世界第2位の経済活動をしている国ということを忘れているのではないか、更には国際線を複数社にしたのは競争原理の導入で強いビジネスをつくり利用者にも利便を与えようとしたのではないか。今後の世界の航空ビジネスの発展はアジア太平洋地域というのがあらゆる需要予測が指し示すところでその国際線を切り捨てようとしているということは外国にそれを明け渡ししてしまえということと同義であることを解っているのだろうか、そんなことを言っている輩が再建しようとしているということそのものが薄ら寒い日本の政治経済の実態を如実に表しているように思えてならない。JALの件ばかりではあるまい、他にも似たような解ってない人たちが事態を牛耳る話が満ちているに違いない、こんな調子ではあと10年は不況が続くだろうし、一度落ちきっておかしなことを言う人たちが一掃されない限り日本という国は立ち直れないだろう。
こんなもんだったんだ、日本という国は、と思うとまた寒さが身にしみる、いい加減な計算だったにしろ少しは温暖化してほしいと願いたくもなる。もはやどんなことが展開されてもただテレビを見るように眺めて行くほか無いのがもどかしくもある。今年はどんな歳になるのだろうか。
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