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2010年4月 4日 (日)

花見は都が一番

宇都宮の桜の開花は気象台発表では4月2日だった。気象台の近くの桜は4月1日には開花しており、4月1日といってもいいようだがきまりの木があるのだろう。とにかく予想気温に基づく推定(26・27日)は外れてしまった、しかし実際の気温を入れて計算しなおしてみても3月27日或いは28日の開花予測日となって合わない、考え方に修正が必要のようだ。今年は開花寸前の状態で最低気温が氷点下となった日が続きこれが開花の遅れに効いているように思えている。計算に最低気温を加味したほうがいいかもしれないが生き物相手のことだ 簡単な式で必ず予測できると考えるのには少々無理がある、精度を5日くらいとしていい加減に見ておくのがいいような気がしている。

宇都宮の桜が遅いのに半ばうんざりして土曜日東京に花見に出かけた。いつの頃からか花見は都との確信がある、桜は人の手で美しく作られてきた、優れた木が都に集められ、手をかけて育てられている、去年の京都も素晴らしかった。今年は建設中のスカイツリーも間近の隅田公園がよかろうとまずはここを最初の目的地として走り出した。懸念していた駐車場は言問橋近くのコインパークに難なく空きが見つかる、不況でコインパークがはやるのはこんなときには有難い。隅田川沿いをスカイツリーを横目にのんびり歩く。町内会の出店が幾つか出ているが芸妓さんサービスの茶屋も出ていて物珍しくて楽しい。東京ローカルのお花見の雰囲気だ。隅田川には屋形船がいくつも浮かび花見の観光船や釣り船までがかりだされて賑やかだ、春のうららの隅田川 と、うたのとおりの光景でそれがいかにも都らしい。都鳥とよまれたユリカモメが群れるのも、伊勢物語の時代から変わらぬものを感じていい。いざこととわんみやこどり と口ずさむが何故か菅原道真の あるじなしとてはるなわすれそ とごっちゃになる、はるか都を思う気持ちがどこか通じているのだろう、しよう がない。
Sumid11 川を挟んで一回りしたところでスカイツリーの建設現場にも足を運ぶ、業平駅のそばだ、言問橋からは歩いていける。近づくと狭い歩道に人があふれていて盛んに記念写真を撮っている。建設途中の塔の有様は今しか残せない、現在338mとの表示も面白い。建設途中の東京タワーを見てみたかった、との見る側の思いが時空を越えて今満たされようとしているかのようだ。
なかなかの東京見物となってきたが、出たついでに久し振りの神保町でカナディアンロッキーの地図なんかを買い求めて、千鳥ヶ淵に向かう、東京の桜の真髄だ。九段方面渋滞との表示に恐れをなして清水門近くの合同庁舎の地下駐車場に入れる、すいていて楽Simizu1 だ。旧千代田区役所裏から牛ヶ淵の桜を見ているとお堀に少し変な鴨が浮いている、ハシビロガモだ、沢山いる、いかにもお江戸の野鳥らしく汚れていなくて綺麗だ、都会派だ。 清水門から入って岡を越えて千鳥ヶ淵まで歩く、広場では花は遠いが一面のお花見シートだ、お江戸の花見宴席がうらやましくなる。堀端に来ると逆光だが間近に千鳥が淵の満開の桜が視界を埋める、すごい。花のつき方が豪Chidori1華でたわわに咲いている、隅田公園の桜が東京ローカルならこちらはお江戸の桜そのものだ。勿論出店はなくてただただ観るだけだが圧倒される。

暫く時間が貴重に流れて行く、気がつくと大分疲れて時間切れの感じがしてここまでと引き上げる。

やはり花見は都に限る。

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