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2010年4月20日 (火)

今年の春は

今年の春はサービス満点の風情がある。
宇都宮の桜はどこがいいか。孝子桜というシダレザクラが宇都宮の西,城山西小学校の校庭にあってこれは見ごたえがある。4月の第2週の土日は花見客であふれていた。樹Yakusido 齢400年といわれる、なかなかのものだ。近くにある北条家薬師堂の桜や西にある柴田家の桜も素晴らしい。特に薬師堂のシダレザクラは樹齢400年の木が2本並び時代を感じさせ孝子桜をしのぐ美しさがある。民家のアカヤシオも花開き、あたり一帯が花で満たされて三春の桜にも比肩できるかと思わせる。
裏の古賀志山の稜線はアカヤシオが連なるが今年はやや遅い、登ってみると満開は1本だけだ、しかしたくさんのつぼみがAkaysio あって稜線が染められた時の美しさに思いをはせるだけでも楽しい。
麓ではカタクリとキクザキイチゲとニリンソウが一度に開いている、寒さが続いて北国の春が諮らずも現出したようだ。
ソメイヨシノの桜並木ではこれも宇都宮の西にある金崎の桜堤が心地いい。思川の右岸の堤上を こぼれかかる桜と鳥の飛び交う広い河原の自然な姿を感じながらの散策は春の豊かさを十二分に味わうことができる。
花が散りかけると今度は思いも及ばぬ寒さが覆う、雪すらうっすらとかぶる、また花が散り惜しむかのように生き残る。
いつものように春が来ていつものように過ぎ去る、しかし一回ごとに違う春が来て違う去り方を見せてくれる、何かを語りかけているようだ、言葉にならない言葉で、確かに受け止められる言葉で。

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