フォーマットしますか
フィルムカメラからデジカメに移って久しいがまだ時々怖くなる。この間もデ ジタル1眼で撮ったSDカードを手じかにあったパソコンで何気なくいじってまたカメラに戻すとフォーマットしますか、とくる、読めなくなってしまった。300枚近くが入ったSDカードだ、次第に頭が白くなる。ダメとは思いつつパソコンでまた読もうとしても同じだ、認識しない。冗談じゃないよと叫びたくなる。あたかも雪庇の上を歩いて踏み抜いたような気分になる、くらくらする。
しばらくのパニックの時間が過ぎ正気を取り戻して何か回復の手立ては無いのかと考え始める。消えた写真を復元するビジネスがあったような気がしてそれならば何かソフトがあるはずとまずはフリーソフトを窓の杜やvectorで探す、と色々出てくる。ちょっと落ち着いてくる。目に付いたファイナルデータ9.0 特別復元版 試供版 というので試し始めると時間はかかるがあっさり読み出せて画像が次々に現れる、試供版だから画像取り込みはできないがとにかくソフトでリカバリできることがわかって楽になる。
しかしちょっとばかり値が張るソフトだ、買うのは辛い、フリーはないかと色々試してみていると かんたんファイル復活2 というフリーソフトでいけることが解ってくる。物理ドライブの選択から入ってデフォルトサイズの設定を4MBくらいにしておくとクラスタ検索というので読めないSDカードがうまく読めるし、今度はパソコンに取り込める。万歳だ。カメラで消去したものまで出てくるが中に壊れた画像もある。多少は止むを得ない。
デジタルメモリーの頭の部分が壊れただけなのだろうが、こんなことをしないと無いも同然になる。物忘れが次第に激しくなる頭のようだ、何かの拍子に思い出すまでは無いも同然だ。しかしこんな読み出し方が100年も1000年も持つだろうかとてもそうは思えない、方式は進化し古いものは所詮は読めなくなって今手元にある映像は実質的に無くなってしまうのだろう。残したいものは描くしかないのだろう。ほんとうに世界は前に進んでいるのだろうか、時々わからなくなる。
デジタルの世界にのめりこんだ頭を上げると外は春はたけなわにリアルな世界がリアルに流れていく、とにかく見なくては。
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