リビアで墜落事故
また航空機事故だ、ことしはfatalな事故が多いように思える。気になるのはまた機体がエアバスA330-200というところだ、昨年6月ブラジル沖で同じA330-200が墜落したが未だにフライトレコーダが回収できず事故原因が突き止められていない。今度はリビアのトリポリ空港へ進入中のリビア国営航空の機体が空港手前で地面についてしまった、助かったのは男の子一人だけだ。フライトレコーダやボイスレコーダは直ぐに回収されているのでいずれ解ろう。発生は現地時間5月12日午前6時頃(GMTでは4時頃)、気象条件はそれほど悪くないが、この東西に伸びる空港特有の問題があり、夜 明けごろに東へ向かって飛行すると砂漠のダストに朝日が当たってホワイトアウト状態になることがあるらしい、この日の日の出は6時10分であり確かに地上の観測でも夜明けと共に急に視程が減っておりこの現象が起きた可能性がある。衛星画像でもダストらしいものが砂漠から伸びている。しかしMETARデータで見る限り視程は落ちても2000mでこれだけで墜落するだろうかと思ってしまう。多分もう一つ何かトラブルが発生していたのだろう。A330といえば4月にも香港のキャセイ航空のA330-300の機体が飛行中にエンジンの動作異常の警報が両エンジンに点灯、緊急着陸を行ったが何故かかなりのオーバースピードでの着陸となり着陸後の非常脱出でけが人が出た事件がおきたばかりだ、その後の調査ではエンジンシステムにどこも悪いところは見つからず未だ謎に包まれている。ブラジルでの墜落事故の前にはオーストラリア上空で突然の急降下事件もあった。どうにもA330を巡ってはよく解らない事故が続いているようだ。邪推かもしれないが飛行制御システムのどこかに魔物が潜んでいるような気がしてならない。フライバイワイヤにはまだ完全には信頼しきれないところを感じてしまうのは頭が古いのだろうか。
ともかく一つ一つ解き明かされていけば問題の核心には迫れるだろう、航空機事故は謎解きの面白さがあってどうしても気になってしまう。
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